スポーツに限ったことではありませんが、勝負ごとに挑むのなら、勝ちたいですよね。
たとえば、10対0で自分のチームが負けているとして。試合時間、残り一分。野球なら、あとワンアウトでゲームセット。そんな場面を想像してみてください。
サッカーだったらどうでしょう? 逆転の可能性を信じることが出来ますか? バスケだったら? ラグビーだったら?
ほとんどの方が「残り一分では無理だろうなあ」と思われたのでは?
では、野球ではどうでしょうか? 10点のビハインド、9回裏、ツーアウト、ランナーなし。
ここから奇跡の大逆転でサヨナラ!! は、絵に描いた餅などではなく、十二分にありえると想像できるのではありませんか?
なんと面白いスポーツなのでしょうか、野球は。
私は野球が大好きです。心から好いていると神さまに誓えます。
……と思っていたのですが、どうなのでしょう?
私、ミルクは、野球が本当に好きだと心から思っているのでしょうか?
今日、次男に言われた言葉にハッとしました。
「ママは野球が本当に好きだから許せないんでしょう?」
◇◇◇
昨日(3/6)のWBC・侍ジャパン強化試合。
私は3回表の侍ジャパンの攻撃終了後、チャンネルを変えました。
許せなかったからです。テレビ局の中継姿勢があまりに大谷翔平偏重過ぎることが。
3回表、大谷翔平のスリーランホームラン直後のバッターは村上宗隆でした。
「俺も翔平に続くぞ!」と息巻いての打席だったのではないでしょうか? バッター村上と阪神ピッチャー才木との真剣勝負。
集中して観たいというのにテレビ局と来たら、ちょこちょことベンチの大谷翔平を写す、ついさっきのスリーランホームランの録画映像を流す。
何やってんですか!!!!!
「今、この瞬間」の勝負を大切にしなさいよ!!!
村上が倒れた後。才木投手は小さくガッツポーズしていました。そうでしょうよ。「よし!」ですよ。才木投手のその表情を、ベンチに引き上げる時のその背中を、テレビカメラは捉え流すべきなのではありませんか???
なのに、才木投手にクローズアップすることなく、ベンチの大谷翔平を写す、スリーランホームランの映像を流す。
「いい加減にしなさいよ!!!」
思わず叫び、一緒にテレビ観戦していた次男に「もう見ていられない。チャンネルを変えても良いかな?」と打診、チャンネルを変えさせてもらったのでした。
◇◇◇
今日の午後。期末テストのため午前中で学校が終わっていた次男が、昨日の試合のハイライト動画をスマホで見ていました。
それに気づいた私が「あ、ごめんね。昨日、あのまま試合を見せてあげれば良かったね」と声をかけると、次男は私の目を見ながら言いました。
「ママは野球が本当に好きだから許せないんでしょう?」
次男のこの言葉は、私の心を大きく揺さぶりました。
本当に心から野球が好きなら、大谷翔平偏重の放送スタイルに目くじらなど立てず、最後までしっかり試合を見届けたのではないだろうか、と……。
みなさまは大谷翔平偏重の放送スタイルを、どうとも思わず野球を純粋に楽しむことが出来ていますか?
……私は多分、もうWBCの観戦はしません。本戦が始まってもきっと、どの局でも大谷翔平偏重スタイルでの中継となるのでしょうから。
こんな私が「私は野球が好き」と言ってはいけませんか?