キングダムの6期始まってた。

 

 

 

 

王翦恐るべし。

 

 

吾多城の民を全員生かして東に逃がした時点で、鄴の兵糧攻めってのはさすがに分かった。秀吉が鳥取城攻めで近隣の農民を城に追いやって餓え殺しにした例があるし、三国志で関羽が樊城を攻めた時に、于禁軍の降兵を樊城に向けて解放してれば曹仁側は兵糧切れで関羽が勝っていたって説もあるからね。視聴しながら、「貂か蒙恬早く気づいておくれ」と思ってた。

 

 

それより王翦がすごいと思ったのは、その後の布陣で桓齮を鄴の包囲軍としたこと。この人選にはおそらく隠れた意図がある。大胆に妄想すると、桓齮を物語から退場させるための布石に使うのかなと。

 

 

このままなら鄴は落ちる。というか史実では落ちてるので間違いなく秦は勝つだろう。

 

問題は落ちた後の鄴の後始末で、陥落直後の鄴には、守備兵のみならず10数万を超える民がいる。そしてこの口を賄う食料が王都圏にはない。秦軍は彼らを抱えるわけにはいかないのだ。

 

だから王翦は鄴の民を邯鄲に向けて追いやるか、李牧軍に向けて追いやるかのどちらかを選ぶと思う。おそらく李牧側かな?

 

趙軍の立場では民を見捨てることができないので、否が応でも収容せざるを得ない。そうなるとその時点で継戦不能に陥って撤退せざるを得ない。そうなれば追撃しても良し、その隙に列尾から鄴に至る一帯の安定化をはかるも良しだ。

 

なんという民の最大活用(という妄想)。

 

 

 

そして民以外の守備兵全員を桓齮の手で処刑させるんじゃないか?

 

 

守備兵を解放すれば、また敵になって向かってくるので、秦軍としては処したい。けど、中華統一を目的にしている秦としては、過剰な殺戮は避けなければならない。それをやると、戦後統治が難しくなってしまう。たださえ長平で恨みを買い、先の黒羊でも桓齮が残忍な色々をやらかしたばかりだ。

 

 

ワタシが嬴政なら戦闘力を惜しみつつも桓齮を邪魔に思うし、趙が落ちるか大勢が決まった時点で除きたいと考える。

 

桓齮の軍功は大きいから爵位も封土も与えねばならないが、桓齮は趙人の恨みを買い過ぎている。反乱が起こるのは目に見えているし、これ以上軍功を重ねて巨大な封土を得られても迷惑なのだ。

 

 

だからキングダム世界での桓齮の最期は、史実と違って秦側の謀略で処される可能性を考えている。その際に白起がやらかした長平の大量虐殺の立案者が桓齮だったことにして消えてもらう。

 

長平・黒羊・鄴と趙人の恨みを集めた(ことにした)桓齮を嬴政の名で処断することで、趙人の溜飲を多少は下げられるだろうし、嬴政が望んで行った悪逆無道ではないと知らしめる意味は大きいはずだ。

 

 

 

そこまで王翦・作者は考えて桓齮を包囲軍に回したんじゃないか?と妄想したわけだ。

 

 

いやぁ、黒い、なんて腹黒いんだ俺は。

 

 

 

 

ちなみに列尾の仕掛けは分からんかった。ワタシの予想では水源か山から吹き下ろす風だったんだけど、正解は「構造的にそもそも脆い」でしたね。

 

水源ってのは、北の山間に水源があって、そこを抑えられると列尾は簡単に枯れるってこと。風ってのは周期的に山から吹き下ろす風に乗じて火を放てば、建造物の配置と合わせて簡単に全城が燃え上がる仕組みになってたと思ったわけ。

 

 

ハズレだったけども。