騒動を起こしている長野市の青木島公園の廃止問題。

 

週刊誌の報道は、本当に上辺だけの空っぽで、実際はかなり複雑に入り乱れた問題と感じた。

 

 

ざっと流れを追ったワタシの結論はこうだ。

 

「地元民じゃないと分からないことだらけだから、外野があれこれ言うの止めない?」

 

 

 

この青木島公園について簡単に整理してみる。間違ってたらスマン。

 

・この土地は借地。市に対して、地主が空き地の有効利用を持ち掛けたのが公園設置のきっかけらしい

 

・年度ごとに契約を自動更新する形で、半永続的なものと見てよさそう(相続で地権者が変わったらどうなるかは知らね)

 

・借地公園なので、災害時の広域避難場所には指定できない。近くに学校があって、そっちが指定されてるから何の問題も無いけど。

 

 

 

 

次に、どうしてこの問題が発生したのか。これが難しい。

 

諸説入り乱れてるので定かではないが、直接の原因は公園を管理する愛護会が、「もう活動できない」と言ったことらしい。

 

活動できない理由は色々な人が色々なことを言っている。

 

1.苦情によって利用者がいなくなった公園の維持管理を担っても意味無い説。

 

2.コロナの影響で公園の維持管理が思うようにならない説

 

3.公園の維持管理を担う愛護会や区長会の高齢化説

 

4.借地契約が切れるので返還する説

 

 

このうち3は間違い。当初は高齢化で活動が危ぶまれたものの、10年程前から保護者主体で維持管理を行っていたそうだ。

 

4は、市が様々な理由から契約を更新せずに打ち切りを選べば当然そうなるので、理由の一つにはなっていそう。

 

2は区長会が廃止の意向を示したのは2022年1月ですから、時節柄理由の一つにはなってるでしょう。

 

1は確かにこういう面があったらしい。

 

 

つまりは色々と複合的に理由ができているようだ。ワタシの結論は「複雑すぎるから外野は黙って、地域の人々の判断に任せようぜ」であり、そこに向かっていけばいいので、進めるのは楽だ。

 

 

 

次に騒音被害の実態についてはどうか。

 

これは公園の画像を見ただけで、相当酷い状況であったことが分かる。とにかく利用者への注意を促す看板が多い。

 

・アイドリングストップ

・バイク乗り入れ禁止

 

特に印象的なのはこの2つで、明らかに大人たちの仕業である。こういう看板を自治体が設置するということは、公式に被害の存在を認めているわけで、これは確かに苦情を言いたくなる。

 

子供云々とは違う話で、単純に「子供の遊び場が~」というのではないですね。どうも周辺の道路事情は悪いらしく、お迎えで一時に車が集中すると相当に煩かったらしい。

 

バイクの乗り入れについては、そりゃ禁止するだろとしか。

 

 

他にも夜間にサッカーに興じる若者がいたり、花火をする人もいたそうな。これは一例であって、他にも夜間利用はあったと考える方が自然と思う。

 

昼間は子供、夕方はお迎えの車、夜間はサッカーに花火では休まる暇がない。

 

植栽が壊されることもあったそうだし、ここまで色々な要素が重なると、ワタシは苦情を入れた方に同情してしまう。

 

 

 

 

そんで、苦情の申し立て方はどうだったのか。

 

騒音被害は確かに同情に値すると思うが、その伝え方には少々問題があったとか無かったとか。

 

子供達を看板の前に連れてきて説諭したことを「やり過ぎ」とする人もいたけど、これってそんなにおかしいかな?

 

ワタシが子供の頃は、地域の大人たちが子供を育てるという風習があった最後の方の時代だったので、違和感を感じないのだけど、近所の大人に説教されるのはザラだったのですね。そこを上手く出し抜いて遊ぶのも楽しかったわけで。

 

中には怖いおっさんやおじいさんもいて、それらに捕まると酷い目に遭ったものだが(暴力とかは無いよ)。

 

 

市に対しての苦情は、色々あってエスカレートしてしまったみたいだ。ただ、これも同情すべき点があって、「市役所の対応があまりにもゾンザイ」だったのは、協議の議事録から判明している。

 

読んだ感じ、そりゃこんな対応されたら切れるわとしか言いようがない。ワタシの感覚だと、"どっちもどっち"になる。

 

 

 

というわけで、やっぱり結論は最初に書いた通り、「地域のことは地域の自治に任せましょう」ってことで。

 

過度に熱くなった外野が騒いでも、地域の冷静な判断を妨げるだけと思うんだ。