久々にこれ。

 

 コロナ禍でこの件は自重して未だに7巻で止まってるんだけど、そろそろ続きが気になってきたので、エアロバイクを漕ぎながら1巻から読み直した。

 

 

 時間を置いて読み直すと色々と気付くことが多くて、なんでオレは最初に読んだときに見落としてるん?と自分のアホ認定が深まる。

 

 まず、朽那川は作中に存在してる。学校案内に浄水施設がどうのと書いてある。玖那川(の流域のどこか)=毒が昔からあった場所で、その川の近くに巡ヶ丘学園はある。全部書いてある。気付け。

 

 

 

 そして「男土の夜」が何なのかも考えた。「1968年の痛ましい事件」とあるので、天災が原因ではない。あくまでも事件の何処かの段階に人為が絡んでいる。学校案内はマジで情報の宝庫

 

 市になるには人口50,000人以上が条件なので、少なくとも25,000人以上が死亡・転居したことになる。日本で起きた大事件で、都市の人口が半減したという例は無い。有名な津山の大量殺人でもそんなことは起こっていない。普通に考えられるレベルの事件では、25,000人以上の人間が都市から居なくなることは無いわけだ。

 

 

 

 そこで、短期間に男土の人口半減を可能にする方法を考える。常識を無視すれば2つ思いつく。

 

 

 

 ひとつは「疫病説」。久那川の毒がパンデミックを起こした場合。作中で今起きているのと同じ事が1968年に起こったか。

 

 が、この可能性は低い。1968年という近しい時代なら、パンデミックを克服する際の何らかの記録が残っているはずだし、トロンのお婆ちゃんのような巡ヶ丘のご老人達が「あの時と同じだ」と言うはずなので。

 

 けれど、作中に示された要素の中で、短期間での半減を為す有力な方法であることは間違いない。

 

 

 この派生として、久那の毒が男土に存在することが公にされ、感染の実態とその危険性が示された場合も考えられる。

 

 パンデミックに至らずとも、実際に感染者とその末路が明らかになり、感染拡大の可能性が濃厚であると分かれば、人はその土地から離れる。

 

 

 要するに疫病=「ゾンビウイルス(仮称)」のせいで人口が半減した可能性だ。

 

 

 

 

 2つ目は軍事活動説。

 

 翻って考えると、日本には都市の人口が半減した例がある事に気付く。例えば広島。

 

 災害が原因ではない以上(そう隕石なんかじゃないのだ…かなり恥ずかしい)、何らかの軍事的行動によると考える方が現実的な気もする。なにしろゾンビウイルス以外に消去法で残った方法はこれだけで、いくら考えても一年足らずで人口を半減させる方法が見つからない。

 

 

 疫病か戦争か。歴史を振り返っても、この二つ程に都市を壊滅に追い込む要素は無い。

 

 「事件」である以上、誤射・誤爆という扱いになるとは思うけど、

 

 

 ・・・?あれ?

 

1+2ってこともあるのか。

 

 

 

つづく