タイトルまんまだ。以前書いたマスク関連の記事について、その後どうなったかなー?と見てみた。
まずは4/4に書いた布マスク2枚配布の件がどーなったかを調べてみた。
最初に明言しておこう。
「政策自体はいまんとこ笑っちゃうくらい失敗続きだわ」
まー、政策の目的・実現可能性と実施段階における失態は同列に語るものでもない。
・布マスクは役に立たない? → 結論 役に立つ
という私の見解はどうだったか。これは当然ですけど、役に立ちますよね。アメリカも方針を大転換してマスクを推奨してるというし、世界的に「とにかく鼻と口を布か何かで覆え」というのが定着してきたようです。ここはあまり論点にならないですね。
アメリカの大学だか研究所だかで実験した呼気の流れの映像はすごかった。マスクしてないと周囲に対してヤベーってのがよく分かる。
・布マスク使用は妥当か? → 結論 使わざるを得ない
この見立てはどうだったか。相変わらず国内生産量は需要に対して絶望的な数に留まってるのだけど、一部では輸入量の回復が見られるとかなんとか。喜ばしいことです。
まぁ、うちんトコの街でも全然マスク無いし、ネット通販したら届くの1か月待ちとかの話も多いので、やっぱり使わざるをえなかったみたい。
というか、街中にたくさん自作マスクの人おるもんな。
・マスクを政府が配布するのは妥当か? → 結論 セーフティネットとしてやるしかない
これは判定が難しいですね。スーパー等でのマスク着用を義務化してくれという声は物凄く多かった。
セーフティネットが実現すれば、それを背景に条例制定も容易になったはずだし、以前書いたように自前でルールを作るとしても「マスクが売ってない」などの反論を封じ込められるんだけど、正直なところ、政府がここまで上手に物事を運べないとは思っていなかったので、なんか微妙な状態ですね。
コロナが世界中で長期化すればマスクの輸入量を確保するのはどんどん難しくなると思っていて、そうなる前に手配しないとマズいよなぁとは思っています。皆さんもお出かけの際に見かけるでしょうけど、未だにマスクせずに買い物行く人大勢いますし。
マスクを使う/使わないという話ではなくて、使う必要が生じた場合に手元にある状態を公的に担保する事が重要なのね。
作戦家はペシミストであるべきと考えてるワタシ。色々な可能性考えるんですけど、例えば生産工場で感染者が出たり、卸元で出たり、輸出入元の品を他国に抑えられたりするとマスク確保量に打撃を受ける。地震で工場地帯が破壊されたり、輸送経路が使えなくなる可能性だってある。
だから十重二十重とまでは言わないけど、複数の角度から対応しておくのが大事。ある程度のアクシデントでは全く揺るがないぜという安心が必要。だから、対応手段を何段か持っておくのが鉄則だと思っています。
・全世帯一律2枚とかふざけてる → これは仕方ない
これは説明がありましたね。まー、生産数を見ればこうなる以外の道は無いわけで。
・希望世帯だけに配布すれば? → これも仕方ない
同上。これも特に考えんでもこうするしかないわな。
郵政職員が
・未配の市民からのクレームに耐える
・施策に批判的な市民からのクレームに耐える
・コロナで街が静まり返っても孤軍奮闘で耐える
・マスク横領の誘惑に耐える
コレについてはどーなんでしょね。配布中断らしいからよく分からない。
「マスク配布は他国も始める」という大胆予想
調べたところ、フランス、トルコ、シンガポールでやってるみたい。探せば他にもあるかもの。
4/21に書いた福井県の配布政策については、ささっと見たところ今になって「中国製のマスクがー」というケチがついているらしい。
え、そこですか。最初からそう発表されていたと思うけど…
ワタシの考えは、「何処製とかどうでもよくて、品質が一定以上であればいい」。
思ってたのとはかなり違う反論というか反対が出てきて、人の世はままならないものよ などと思ってます。
やはり気になるのは追随する自治体が出てきたこと。富山、鳥取も同様の施策を実施するとかで、市単位で実施するところもあるみたい。
富山なんかは福井が発表する前から検討してたみたいだけど、結論を出していなかったそうな。まぁ、普通の企画部門なら一度は考えるもんね。
あまり政策が広まり過ぎると、所謂「合成の誤謬」に陥ってしまうので、早いとこ枠組みを作った方が良いという見方は今も変わってない。
相変わらず水面下で政府と自治体がやりあってると思ってるんだけど、今の世論を背景にした自治体に今の政府が自重を求めたところで無駄なので、水面下で抑えないと、どうしようもないかなーとは思う。