人類社会は残ってるのではないかと、前回書いたわけだけど、それに対して疑いを向けてみる必要もある。

 

 何故なら、ワタシが人類社会が残ってると考えたのは、巡ヶ丘区域の取得物を回収し、ヘリを運用してる集団がいるというだけで、根拠が弱いから。

 

 逆に人類社会が壊滅してることは無いだろうと考えたのは、単に「物語が続きそうもないから(駆け引き的な部分で)」というだけの理由で、実にいい加減である。

 

 

 

 そこで「日本が壊滅してる」「日本どころか世界が壊滅してる」可能性についても考えないといけない。あくまでも本音では日本にも統治機構が残っていると思ってるんだけど、そこに固執していては考える意味が無い。

 

 

 

 日本が壊滅してる場合、ゾンビ化の原因が接触感染(噛まれる)の可能性は低いと思う。単純に拡散速度が遅すぎると思うのだ。

 

 事件が発生し、巡ヶ丘市民の何人かがウイルス(?適当な呼称が無いので使ってるが)を保持していたとして、接触感染では基本的には歩く速度でしか広がらない。これでは全国に広がるまでに時間がかかり過ぎるし、壊滅する前に対策が打てるはず。

 

 巡ヶ丘市民の何人かがウイルス(?)を保持したまま他地域に移動したケースもあるだろうけど、パンデミックの情報が伝わるのは当日中であるのは間違いなく、巡ヶ丘出身の人間は必ずマークされるし、自身の健康不安から警察なり病院なりに駆け込むので、自ずと感染速度も鈍ってくる。

 

 

 つまり、接触感染で日本を壊滅させるのは難しいと思うのだ。そこで空気感染説になる。

 

 

 ヘリのパイロットが発症した時に、もしかして最初から空気感染するものだった?と書いた。男土に由来の市民にはある程度の抵抗力があるのかも?とも書いた。

 

 仮にそうであった場合、日本を壊滅させる事も不可能ではないかもしれない。普通に空気感染の感染力が強いというのも理由だけど、初期の被害が「巡ヶ丘市民の接触感染」なので、空気感染を疑う要素が無いのである。

 

 巡ヶ丘だけを見れば空気感染を疑う必要が無いので、その分警戒は緩むが、それは男土の特殊性のせいであり、実際は無警戒の地域に空気感染で広がっていく。油断させてガブリ的な感じだ。

 

 風の影響もあろうけど、油断していたところに広範囲に拡散してしまえば打つ手はないだろうし、そこに首都圏が含まれていたら万事休すと思われる。

 

 

…という妄想を垂れ流している。

 

 

 つまりは、パイロットの発症を見るにウイルス(?)が空気感染する可能性は十分に高く、そうであれば日本は壊滅しているかもしれない。

 

 同時に、ヘリを運用し、組織だって回収物を調査してるところから問題解決を目指せる力を持った集団が残置していると思われるので、人類社会が残ってる可能性は十分にありそうだと考えられる。

 

 

 こういうの二律背反っていうのかしら?

 

 

 

 ところでウイルスと書いてはいるが、これは最初の方に書いたように「他に適当な言葉が無いから」という理由で使っているに過ぎない。

 

 実はここも何の裏打ちも無いので、ウイルスではない別の存在である可能性も本当は考えないといけないんだけど、残念ながらそっち方面の知識が乏しくてよく分からない。超常現象だったらお手上げなんだけども。

 

 拙い知識で疑ってる可能性はナノマシンなんだけど、

その理由は、

 1.ゾンビの身体自体にはエネルギー源が無さそうなこと

 2.生物兵器として利用できるという話を聞きかじったこと

 3.原子の並べ替えの実現可能性があるらしいこと

 

 なんかしっくり来るような気がしないでもないけど、所詮素人の妄想なのでアレだろう。