ROの思い出を書いていたら懐かしくなって、今はどうなってんのかな?と思い、「初心者におすすめ」という表記のあったブレイザブリク鯖にローグを作って潜入捜査してきた。
新規さんは14日間無料プレイできるということで、資産0の完全新規として開始。昔やってたアカウントはとうに削除してる。
噂に聞いていたレベルアップが楽ちんというのは本当だった。どうせ続けるつもりもないので、初っ端からずっと教範使いっぱなしだったけど、簡単に三次職になれる。一番苦戦したのがローグになる際の転職クエストのアイテム集めというから温い。
数日で影葱にまでなってしまった。ぼっこんぼっこんレベル上がる。最低限の装備もレベルアップボックスという謎の4次元時空から支給されるので問題無し。楽は楽だが何か寂しい。
日曜の夜に繋いだら、アカデミーで自鯖への勧誘をしてるという人に話しかけられたので、自分はちょっと見に来ただけだと伝えつつ、色々な事を聞いてみた。
B鯖は人が集中し過ぎていて物凄く重い。そこでいわゆる古鯖に来ませんかという勧誘をしているそうな。
育成のし易さについては、人によっては3時間で三次職になれるそうな。どころか175チケットなるものを使えば、一瞬でレベルカンストだとか、アホ過ぎてもう意味が分からない。
今はメモリアルダンジョンを周回するのが狩りの主流だそうで、それらは低レベルお断りというか、そもそも入場できなかったりだそうだ。
言われてみれば、トンドルを駆使して強そうな敵がいるマップを散歩してきたけど、狩りをしてる人をほとんど見なかった。ほとんどのプレイヤーはメモリアルダンジョンで狩りをしているらしい。それってもうMMOじゃなくね?と思ったけど、美味いらしい。美味いならしょうがないな。そういう方に人が流れるのは今も当時も変わらない。
プロンテラの街を見て露店の数に驚いた。とにかく画面いっぱいに露店看板がずらりと並ぶ様は壮観・・・なんだけど、異常に物価が高い。
昔ワタシが使っていたような装備はゴミ値で売られていたが、主流となる装備は数百Mするものがズラリ。初心者にお勧めの鯖と謳っておきながらどうなんだこれは。
そんな金どこにあるんだよ?と思ったが、どうも売れてるらしい。どこにそんな大量のゼニーがあるのやら?と疑問に思って調べてみた。
このB鯖というやつは2013年に出来たそうで、6年くらいの歴史しかない。
通常、ROのゲーム内通貨「ゼニー」は、狩りで得た収集品をNPCに売却することで増えていく。であるから、鯖内のゼニー総量は古い鯖ほど多い。現実世界の中央銀行のように貨幣供給量を調整する機能は無いので、人数が多く長期間稼働した鯖ほどゼニーは多いのだ。
古い鯖はその昔は1万人が接続していたというし、人口が減っても2000~3000人は常時居て、彼らがNPC売却によって絶えずゼニーを生み出していた。それが十数年続いていたのである。
たかだか6年程度のB鯖とはゼニー総量が2桁は違っているのではないか。つまりB鯖のゼニー総量は古鯖よりも圧倒的に少ないはずで、通貨量が少ないという事は物価も安いはずなのである。
三次職のインフレ火力で狩効率が上がったとしても、大人数が長い長い時間をかけて生み出したゼニー総量には到底対抗できるはずもない。
・・・のはずなんだけど、物価はメチャクチャ高いのだ。
調べて分かったことは、ワールド倉庫なるものが実装されたということ。これで鯖間での装備品等の移動が可能になったらしい。おそらく過疎鯖で遊ぶことが辛くなった人々の移住対策であろうか。ワタシがかつて遊んでいた鯖も、接続人数200人以下という限界集落になっていたし。
だがB鯖にアイテムを持ち込むだけなら、アイテムがだぶついて物価が安くなりこそすれ高くなることなどない。
なんかおかしいな?と思いさらに調べてみて、原因が分かった。
なんと、、、サーバ間のゼニー移動が可能になったそうな。
目を疑った。というか、初心者お勧めサーバに対してやっていいことではない。人の多くいる鯖で遊びたいのは人情であるが、それによって過去十数年に渡って生み出された膨大なゼニーがB鯖を直撃したわけだ。ハイパーインフレ待ったなし。
後発の、しかも初心者誘致のサーバなら、ある程度保護経済のカタチを取ってもいいくらいなのに、運営はどうも真逆の事をやったらしい。これは仮想現実での失敗経済の例として記録されてもいいのではないかと。
既存の古鯖同士で移動させるなら好きにしろと思うけど、公式が初心者用として誘致してるサーバに対してやっていいことではない。大事な事なのでry
こんなクソ高い物価の中で初心者が満足に遊べるわけないだろうに。ワタシが遊んでいた頃にも高級品はあったけど、ここまでぶっ飛んではいなかった。
この絵にかいたような愚策のおかげで、ゲーム内経済はほぼ壊滅している。正確にはずっとROを続けてきて資産を持ってる人以外の経済が厳しすぎる状態。
と、経済については滅茶苦茶である。パッケとかを大量買いしてリアル金策を厭わない人以外はどうにもなるまいが、今更そこまでリアルマネーを投入する価値のあるゲームかというと分からない。
さて、イベント期間中だそうで、「蜃気楼の塔」なるものが設置されていたので突撃してみた。レベル151~175向けの塔と、レベル制限無しの2種類があったので、制限無しの方で。
・・・が、レベル制限無しと言うモノの、実際の参加者はオーラを噴いてるキャラ達ばかりである。ワタシだけが転生二次のチェイサーで酷く肩身の狭い思いをした。ずっとクローキングしてようかなーと思ったほどだ。PT配布してる人もいたが、申し訳なくて入る気にはなれなかった。
まぁ、その時点で予想はついていたけど、オーラの人々がマップを駆け回って大火力でぼんぼんモブを蒸発させるのを見ているだけのお仕事だった。レベル90台の転生二次職のすることなど米一粒も無い。
これもうレベル151~175向けと変わらなくね?というショッパイ感想を抱きつつ、アホらしくなって途中で帰った。
要するに、公式で販売されてる175チケットを買ってレベルカンストし、公式で販売されてるスターターパックなる装備詰め合わせを購入してこい、話はそれからだ。
そうしないとレベル別になってるイベントにさえ満足に参加できないという酷い経験をした。レベル別で入場制限をかけていても、実質的な意味はまるでない。エンドコンテンツなら知らず、公式イベントがこれでは初心者が遊ぶどころではない。
これらは初心者向けと公式で謳っているサーバでの出来事である。どうも良い印象を受けるのは難しい。