そんなこんなで悲観的な声が大きくなっていたR化後のROの中で、暢気に好き勝手に遊んでいたギルド。
さーっと時間を進めてギルドの解散に至る話。
それにしても、あの頃のROの空気ってほんとにヤバかった。タナトスタワー以外の臨時は壊滅状態だったり、三次職でないと臨時に入れない風潮だったり。
たまーにギルメン数人連れて名無し3やらの臨時募集を立てに行ってたから他の募集を見かける機会があったけど、支援だったらアークビショップ限定でハイプリお断りだったり、ミンストレル限定でクラウンお断りだったりという募集が結構多かった。っていうスクショがあったので思い出した。
臨時PTで初対面の方と一緒に遊ぶのも楽しいよって事で、ワタシは臨時推奨してたのです。だけど、臨時で遊ぶってのが現実的じゃなくなったのが寂しかった。
名無しは未転生でも立ち回りさえしっかりしてれば問題無いから好きだった。R前に嫁先生にスパルタ教育でWIZプリぺアを仕込まれた頃からずーっと。先生とはいきなり名無しに行ったんじゃなくて、時計とか何とかステップ踏みましたけども。
ああいう立ち回りを失敗すると死ぬぞっていう狩りは面白かった。ころころ転がりましたけども。
だけど、トールだけはダメだった。苦手意識がずっと拭えなかった。最初に入ったギルドでの出来事がずっと根っこにあったのです。
初心者の頃と違って、今ならやれば出来るはずと思いつつも、ついつい避けてしまう。初心者の頃にどんな人に出会ったかはマジで重要っていう自分の体験がギルド運営に反映されてた。
実際行ってみたら面白かったんですけども。そんですっかり気に入っちゃってウォーロックさんとペアするまでに。そのころにはすっかり支援メインになっていて、アークビショップに転職して名無し狩りやイベントを経てレベルも100を超えてた。周りはもっとレベル高かったけど、ワタシのようにガチ勢でなくとも、メインで動かしてるキャラくらいならレベル100も現実的になっていたのだ。オーラ噴いてるのも増えてたけどな。
ウチのギルドには上手い人が多かったんだけど、その中でも抜きんでて上手い人が二人いて、その人らを生贄に捧げるようにトールに行ってた。
ギルド狩りでも、ある時は高難度狩場、またある時は誰得狩場に行ったり、人数多過ぎて二手に分かれたりと、R後でもやっぱりPTで遊びたい人はいっぱいいるんだなーと実感する日々を過ごしていた。
そんな頃、リアル事情で休止をすることになった。
楽しい盛りでもあり続けたくはあったが、そうも言っていられまい。ということで急転直下、ギルドを畳むことにした。
いつ頃戻ってくるという確たる予定があるなら、対人をやるわけでもないし、解散せずに暫く不在でも良かったんだろうけど、そこいらも不透明だったので、あまりナヨナヨせず、すっぱりと区切りを付けておいた方が全員にとって良かろうと思った。
ギルドを解散することにしたと連絡して、後継ギルドを作るも良し、散るも良しとしたところ、長らくワタシを支えてくれたZさんが、ひとまず受け皿のギルドを作る事になったので、Zさんにギルド資産を全部渡した。
引退する方が装備やら何やらをゼニー化したものを残していってくれた事もあり、資産は結構多かったのだ。ただのPTギルドが資産を何に使ってたかと言うと、主にイベント景品のカード帖買ったり、イベントに必要なアイテムを作るのに使ってた。遊ぶために大金突っ込んでたわけで、これ程幸せなゼニーの使い方も無い。
ワタシが復帰した時に誰もログインしていないギルドを見るのは嫌だという理由で、全員にそれを伝えたうえで、全キャラを強制的に脱退させた上でギルドブレイク。実に良いギルドになったな~と思いつつ、居合わせたメンバーに見送られてログアウトした。
ワタシが居なくとも世界は回るし、当然ギルメンたちの世界も回っていくし、Zさんという素晴らしい人もいるし、ワタシの感傷以外には何の憂いも無かったのだ。
そんなわけで、また少し時間が進む。
半年かそこらかの後、ワタシは再びROにログインした。