ブログの記事を書くときはいつも楽しい。
放っておくと忘れてしまうような事を、思い出しつつ書き留めるというのは好きだ。
Aさん引退事件や、その後の問題をああじゃこうじゃしてるうちに、RO界に黒船がやってくることになった。三次職の実装とレベル上限の解放である。
諸々の計算式が変更されてしまった事を考えれば、
「うちゅうのほうそくがみだれる!」
という方が相応しいか。
が、当時のワタシの時期から三次職の実装に至るまでには、まだ暫くの時があったので、その間に起きた小さな出来事を書く。
・初めての転生
メインキャラのWIZが転生した。かなり強引な方法でレベル99になったのだ。といってもズルをしたわけでも流行していた養殖でもない。
当時、経験値稼ぎ目的であれば「名もなき島」に行くのが鉄板だった。臨時広場(野良PTの募集広場)には「名もなき島」行きの募集がそこかしこに立っていた。そこに嫁先生(ワタシのではないぞ)のスパルタ教育によるWIZプリペア狩りに通ったのだ。
嫁先生の凄い所は、未転生職で火力の弱っちいWIZとのペア狩りを成立させてしまう技量である。これはキャラのスペックはもちろん、本人のスペックも高くなければ出来る事ではない。
名もなき島でペア狩りが出来るのであれば、経験値テーブルの緩い未転生キャラは文字通りすくすくと育つ。
嫁先生に指導されつつ、褒められたり呆れられたりしながら慣れていった。その結果の転生である。オーラを噴いた瞬間のスクショはタイミングを外して取れなかった。必死過ぎてそれどころじゃなかったのだ。
・恋愛ドタバタ脱退事件
ワタシはRO内で恋愛とか結婚システムだとか、全く考えたこともない人間だが、数多のプレイヤーの中にはそういう人もいる。
キャラの中の人の性別など確認のしようも無いので、どちらが男性・女性なのかは分からんけど、A君がBさんに想いを寄せるという甘酸っぱい出来事があった。
だが、色々あったのかA君はBさんに袖にされてしまった。何があったのかは知らない。
ワタシにとって問題になるのは、A君が突然に無言でギルドを脱退してしまった事だ。理由が理由だけにとやかく言うのもどうかと思い、敢えて触れずにおいた。その後暫く経って、A君が鯖内で名の知れたギルドに移籍していたことが分かった。
A君はワタシにwis(ダイレクトメッセージ)で話しかけてきた。
いきなり脱退した事の謝罪とその後の経緯についてだった。Bさんとの間に何があったかは言わないでいいよと言っておいた。どうせ聞いたところで野次馬感情が満たされるだけで、取り立てて良い事は無い。
有名ギルドの面接でマスターさんに受け入れてもらったこと。だけどウチのギルドに戻りたいと思っている事。そんな事を話してくれた。
戻りたいと言ってくれた事は純粋に嬉しかったし、本音では戻ってきてほしかった。
が、ここでコレを認めるわけにはいかない。まず、受け入れてくれた有名ギルドのマスターさんの顔に泥を塗ることになる。次にそれが原因でウチのような弱小ギルドが何かで粘着されるのも困る。第三に、無言脱退という勝手をしておきながらすんなり戻ってくるという前例を作りたくなかった。第四にBさんにどう言えばいいのか分からなかった。
という事のうち、最初の理由だけをA君に告げて、まずは新しいギルドで義理を果たしてきなさいと、そのうえで向こうのギルドでやっていけそうもないと思ったら、もう一度wisしてくれと。
A君はワタシの説明に納得してくれたのか、その場は収まった。
その後、A君からの連絡は無かったところを見ると、落ち着くべき形に落ち着いたんだろうか。
・GvG同盟を結んで色々
ワタシのメインキャラがウィザード系であり、GvGではどうにもならんので、同盟ギルドを探してGvGの時にはそちらに所属するという形を取ることになった。
いよいよ三次職実装も近づいてるということで、色々なイベントやサービスが展開されており、レベル上げがかなり楽になっていた状況だった。マスターキャラは移籍出来ないけど、ワタシもどうにかハイプリーストで出られそうだったのだ。
三次職を実装してもレベル上がらなくてなれませんじゃ、実装の意味が無いので、運営も大盤振る舞いをしたのだろう。そこに便乗させてもらった形である。
伝手を辿ってギルドCさんと一緒にやってくことになった。特に問題も無く、恙なく過ごしていたように思うが、それはコチラの思い込みであった。
ギルドCのメンバーの何人かが、ウチのギルドに移籍したいと言っていたのだ。しかし、それを受け入れては同盟も何もメチャクチャである。
理由は単純。ウチのギルドが賑やかだかららしい。
比較の対象を持たないワタシにはピンと来なかったのだけど、所謂ゴールデンタイムには大体10~15人ログインしていた。ギルドCよりかなり多いらしい。同盟を結んでから相互に交流を持ったわけだが、それが両ギルドのそういう面を浮き彫りにしてしまった。
ワタシ以外の手によるメンバー加入は禁止にしていたので、実際に加入して問題になることは無かったが、色々と難しい事になったのも確かだった。
かつての苦しい状態を乗り越えて賑やかなギルドになった理由は幾つか考えられるが、何といっても人に恵まれた事が大きいし、それが9割以上だと思う。
いきなりギルドチャットでワタシとラジオ放送(文字を打つだけだが)を始める賑やか担当のKさんや、後々までワタシを支えてくれる事になる副官にしたい人No1のZさん等々、今でも記憶にしっかりと残ってる素晴らしい人たちが多かったのだ。
へぼいマスターでも左右に人を得れば、それなりにやっていけるのである。
ところで、この表面化する前に抑え込むことに成功した事件の面白いところは、ギルドCのマスターさんとワタシが個別に遊んだり相談したりする関係になったことである。不思議な感じがするけど、そうなったのだ。
ついでに言うと、この同盟はなかなか好調で、ほぼ毎週砦を確保することに成功していた。GvGに飛び込みたての僕らにしては上々だ。
そして、うちゅうのほうそくがみだれる時が来る。