さっきの続き
れいわの選挙戦略を見ていた中で、舌を巻いたものが2つある。
一つは、山本太郎さん自身を比例名簿3位にしたこと。コレを知ったときには驚いた。
れいわにとっての勝敗ラインは議席1以上で勝利、0で敗北というシンプルなものだと思っていて、議席5以上もしくは得票2%で政党要件を満たせば大勝。
というのは、山本さんを1位にした場合、実際上の影響力を発揮できるのは山本さん一人になる。
だけど、3位にしておけば例え一人しか当選できなかったとしても、1位の人間は国会議員として、山本さんは本来なら当選していたはずの政治団体代表として、内外に影響力を示せる。
実際、ここまで話題になってしまえば、少なくとも次の衆院選までは議員か議員でないかに関係なく話題になるし、落選した彼も自由な立場で話題を巻き起こしていくつもりなんだろう。勝てば勝ったで良し。
どう転んでも次に繋げる気満々の方法なんだなと思った。
2つ目に驚いたのが「野原ヨシマサ」さんを東京にぶちこんできたこと。これは凄まじい一手。驚嘆。
野原サンと言う方、こう言っては失礼だけど無名もいいところの泡沫候補だったはずだ。
ところが、公明党の山口サンに直接ぶつけ、どちらが公明党本来の精神を体現してるかを争う形に持って行くことで、彼は一挙に都内で有名人になった。山口サンも恐れおののいてることだろう。今までの常識が通用しない選挙戦になってるので、蓋を開けてみるまで誰にも結果は予想できまい。
東京で出馬するというそれだけで、山本サンがどうのに関係なく、ただの泡沫候補が一転、一人の著名候補者として公明党に喧嘩を吹っかけられる程の存在になった。
自公連立を崩すなら、自民より公明を攻めたほうがいい。内部に巨大な矛盾を抱えてる公明なら"教え"を使って攻めればヒビはすぐに入る。ヒビが入った時点でほとんど目標達成のように思う。
それをこんな短期間低コストで実現する所に舌を巻く。
一体全体、何処の誰がこんな凄い手を考えついたんだろう?
それにしても、マスコミがここまで彼らを取り上げなかった以上、彼らが万が一にも大勝しようものなら、マスコミの信用は地に落ちるというか、選挙情報をテレビで仕入れようという人が激減するんじゃないか?なんてことも考えた。
色々と事情(庶民にとってはドウデモイイ事情だろうが)があるんだろうけど、下手打ってるなという感はある。