明日は投票日なので、流石に色々と考えてるのだ。

 

 

 

ワタシがまず注目してるのは、れいわ新撰組がどの程度の成果を挙げるのかという点。

 

最初はただの色モノ集団だと思ってた(ゴメンナサイ)。そんな山本太郎さんと仲間達ではあったが、調べてみると意外や意外で、政策の実現可能性が無いわけではないことを知った。

 

この時点で「あれ?」と思った。

 

 

 

かつて民主党フィーバーが起きたとき、ウチの選挙区からそこそこ有名な人が民主党候補として出馬することになった。

 

当時のワタシは別の場所でブログを書いていたのだけど、この候補者自身に問題は無いけど民主党から出る限り投票はしないと書いたら、読者さんの一人に猛烈に文句を言われた。

 

当時のフィーバーっぷりからして、無理からぬ反応だろうと今でも思うけど、そんな事言っても民主党がどういう人々の集まりかを知っていたワタシにとって、彼らを支持するというのは不可能だった。

 

凄い色々言われて、面倒くさくなってブログは閉じた。候補者さんはと言えば、それから程なくして政治家であることを辞めている・・・というコレを読んでる人にとってはどうでもいい経験がある。

 

 

 

その時に反応していた「コイツらはやべぇセンサー」が今回のれいわに対しては働いてないのが気になってる。時代がそこまで切迫したのか、ワタシが寛容になったのか、その両方なのか。

 

 

と考えていたところ、単に「今回は政権選択選挙じゃないから気楽に考えてるんじゃね?」と気付いた。

 

そう、山本サンたちはどう頑張っても10議席しか取れない。つまりどう頑張っても今回政権を握る事はできない。

 

ということは、とりあえず国会に送り込んで可能性を試させても、何の損も無いじゃないかと。ダメならダメで次で投票しないだけの話と気楽に考えられる事に気付いた。

 

 

 

 

まぁ、それはさておき。

 

今回、れいわの結果がどうなるかというのは、大袈裟でなくこの国の未来を左右すると思ってる。此処で言う未来というのは、日本に他国並みの二大政党制、権力の腐敗が起きないだけの政権交代の流動性が定着できるかという意味。

 

 

民主党ショックは、今なお多くの人の記憶に残っており、「野党だから期待できない」という謎の図式を作り上げてしまった。

 

ワタシに言わせれば、アレは野党の皮を被った別のナニカであって、本来の意味の野党ではない。野党は本来的に潜在的与党の事を言うと思っている。

 

だが、そのナニカが野党の代名詞と化してしまっているのが現状だ。

 

 

 

 

唐突だが、この国は民主主義の先輩国家である欧米のように市民革命や独立戦争というものを経験していない。

 

経験していないままに、ホイっと与えられるようにして民主主義を手に入れてしまった。もちろん、自由民権運動があったのは知ってるけど、昭和から令和に至るまでの民主主義は戦後が事実上のスタート地点になっているという意味だ。

 

これは、そのために血を流す事が少なかったという点で、幸運な出来事であると思うけど、同時に市民の力で手に入れたものではないが故のひ弱さにも繋がってしまっている。

 

有体に言ってしまえば、「お上」という概念を打ち破る事ができないまま長い時間を重ねてしまった。

 

話に聞く昭和の頃も、ほとんどが自民党体制であって、今に至るまでそれは変わっていない。この昭和期を「お上」の概念の下で過ごした結果、潜在的与党であるべき野党は経験を積めないまま、野党らしきナニカとして過ごしてしまった。そのまま平成に至って、経験不足のまま民主党政権が誕生する。後はご承知の結果だ。

 

 

どんな政党でも最初から責任政党の能力を備えてはいない。経験によって蓄積・練磨して始めて責任政党として政権を握る能力を得るものだ。新入社員がいきなり古株のように働ける道理が無いのと同じだ。

 

けれど、自民党が失敗しても「お上」に縛られた昭和期の人々は政権交代にまで至らせることは少なかった。

 

これが現在の「野党はダメ」という図式に繋がっている。・・・のではないかと勝手に考えている。野党がダメなのではなく、既存の野党がダメなのである。

 

 

 

で、話はれいわに戻るんだけど、この既存の野党とはまるで別モノの存在が、果たして潜在的与党としての野党に成長できるかどうかは、日本の未来に大きな影響があると思ってる。

 

明日、野党=ダメのアレルギーを払拭できるかどうかは、今後への影響が計り知れない。仮に将来のれいわが政権を握るに至らずとも、今回の選挙で風穴を開けることができれば、そこから第二第三の新たな潜在的与党が生まれることができる。人々が野党アレルギーから脱却するきっかけになるから。

 

本当の意味での(自民党の分裂によるのではない)二大政党制を成り立たせる最後のチャンスかと思ってる。

 

 

なんて事をつらつら考えている。コレを読んだ人がいたとしても、あまり本気にしてはいけない。