今さらペルソナ5ですが、初見推理しながらプレイなので知らずネタバレになってるかもなのでご注意!!
昨夜はお布団の中で色々考えた
モルグでの遺体偽装工作を冴が担うよう仕向けた件。
冴は特捜部長の引き立てを受けていた人物であり、検察・警察庁内でその事は広く知れていただろう。彼女の怪盗団に対する強硬姿勢は誰もが知るところであり、この時点で怪盗団に与すると想像できる人間はいない。まして怪盗団の意図してない事ながら、特捜部長の仇という面が加わっている。
その冴が工作し「怪盗団のリーダーの遺体はモルグに納めた」と言えば、それを疑うのは難しい。担当職員にすれば、書類の形式も整っているので疑えというのは無理な話で、モルグまで行って棺を開けて中身を確認など普通はしない。
実際のジョーカーは射殺後、冴が救出に来た際にパレス経由で外に脱出したのか。入った場所からしか出られないわけではないのは、マダラメ・パレスで杏と祐介が証明してる。
或いは一時的にパレスに潜み、冴の工作(※後述)が終わった後で変装して、冴と共に堂々と建物を出たか。
おそらく歪んだ欲望はコープMAX時点から消滅を始めただろうが、いきなり0になるわけではなく、歪みの度合いが収まっていき、完全に現実と変わらなくなった時点でパレスは消滅すると思われる。
人間の心はいきなり点いたり消えたりするようには出来ていないはずだから。冴が上手いこと現実のみで脱出させた可能性もあるけど。
ここは特に賭けの要素が強かった。冴の現実での「改心」に成功したら、即座にパレス消滅で認知ジョーカー射殺トリック自体が使えなくなることも考えられた。こればかりは事前に検証のしようがない。
だが、オタカラ奪取より遥かに穏当な手段なので、パレス消滅が緩やかになるというのは確度の高い予測ではある。
獅童の権力が強いが為に、警察関係の書類が右から左だった事も有利に働いた。
というより、獄中自殺を偽装する以上、まともな検死をする予定など最初から無い。検死すれば、ジョーカーに硝煙反応が無い等の不審点が出てきて、直前に尋問室に入った明智に嫌疑をかけざるを得なくなる。
検死役も抱き込めばいいのだろうが、そういう際限の無い無節操は機密保持にはまるで向かないし、そこまで手を回さずとも足りていた。
諸々の面倒を避けるために、連中は初めから捏造した書類を使い、事実は闇に葬るつもりだったはず。明智は獅童・特捜部長の力で付近の人払いをしただろう。前代未聞の犯罪者を尋問中なのに他の警官の姿が見えないのもそのため。
これは当然の措置で、万が一にも聞き耳を立てられたりすれば計画に支障が出るし、音を聞かれるだけでも面倒が増えてしまう。警官から銃を奪う際に争う音が出ないとも限らない。
誰かが尋問室に入ってくれば、その時点で獅童一派の計画もご破算という状況で、そこに冴は上手く乗ることができた。
ジョーカーの遺体回収役を担う予定だったのは、冴が逃がした看守だろう。
アリババが「看守もグルだ」と断定する根拠は明智スマホ情報以外に無い。その中で、看守の役割に触れていてもおかしくはないし、役割に触れたからこそグルだと断定したんだろう。
他の誰かに発見されれば偽装できなくなってしまうので、看守は誰より先に遺体を発見・回収する役目を担ってあの場にいたと考えられる。そうでなければ明智の手配りで人払いされるはず。
「口封じ」にあれほど敏感に反応したのは無理もない。彼はこれから中で何が起こって、自分が何をするかを知っていたのだから。
消されると言われれば、ああいう反応になるのは無理もない。
仮に看守が何も知らず、本当にただの看守だった場合、冴の話を理解できない。だが、実際の反応はご覧の通りなので、看守は知っていたという結論づけるしかない。
回収役さえ追い払ってしまえば、そこから先は獅童が敷いたレールを使うだけ。ジョーカーを認知世界を利用して逃がし、自身が遺体回収役のフリをしてモルグの工作を行うことも可能。
こうしてみると、敵は自身の思惑によって自滅した感もあるし、真が冴の能力をかなり高く見積もっていたことも分かる。真は救出のアウトラインを描いてはいたものの、具体的な方法は現場の姉に任せざるを得ないので。
もっとも明智スマホからの情報で敵の段取りをある程度は掴んでいたと思うので、姉ならこの状況を利用できると踏んだのだろう。
さらに つづく