今さらペルソナ5ですが、初見推理しながらプレイなので知らずネタバレになってるかもなのでご注意!!
凄かった(小並
事前に考えていた事に照らして、次から次へと面白いように真相が解きほぐされていった快感。ちゃんと理解したかったので2回見てしまった。双葉の解説を聞いた後で見てみると理解が早い早い。
綱渡りで運任せな部分もあるけど、あの状況下で十全の作戦なんて無いと思うし、命を掛け金に博打をしかけるのも怪盗の生き様か。
問 次の条件を駆使してジョーカーを救出し、さらに警察の包囲網を打破しなさい。
1.ジョーカー逮捕は怪盗団の計画
2.明智に盗聴と発信機を仕掛けた
3.ニイジマパレスは存続している
4.明智にオタカラは奪ったと誤認させている
5.冴に「何か」を渡す
6.10/28の真の仕込み
7.11/19の怪盗団の最後の仕込み
前回のコレも全部回収してくれたし。
その上であのトリック。よく考えたなぁ。
6.の時点で警察署内がトリックに使える事を確認していたと。今思えばこのアイデアは鴨志田・金城辺りでヒント出てたね。
7.で認知明智をふんじばったわけか。道理で直前になったわけだし、現実の明智が現れる危険を理解してでもやらなきゃいけなかったわけだ。何かをやったのは予測ついてたけど、流石に認知明智をどうこうってのは予想外。
とはいえ、かなり危なかったのも確か。例えば、ジョーカー殺害後に明智が帰還ポイントに着く前に報告の電話してたら、圏外になってることでトリックは見破られたかもしれない。
それと、ジョーカーが射殺された時にすぐに黒い靄になって消えなかったのは、冴さんの認知力の賜物であり職業柄死体に慣れていたおかげと思うけど、こっちはニイジマ・パレス内で事前に確かめたのだろうか。
アリババのメッセージは、あらかじめジョーカースマホに録っておいた音声を、タイミングを見て再生させたものだけど、再生時に周囲に人間がいなかったのも幸運に属するかもしれない。明智の人払いによっては結構な危険があったはず。獅童シンパに聞かれたりとか。
つまりは、作戦であり同時に賭けでもあったんだろう。
賭けでも何でもコチラから仕掛けなければ、警察包囲網と獅童パワーで抹殺以外の道は無かったわけで、命の危険がどうだろうが、やらなきゃ全員殺されるのが確定するだけだ。
まさに薄氷を踏む思いだったろうけど、結果として完遂してくれたぜ怪盗団。そも成功率100%の作戦などこの窮地に描けるはずもなく、避けられない不確定要素とギリギリまでガチったメンバーの労苦が見えるようでドキドキした。
一番気に入ったのは冴の「改心」を現実世界でやり遂げた事。凄く大事なことだと思うし、怪盗団メンバーにはこの事実を大切にして欲しい。
トリックについてもう少し掘り下げることにする。
最大の懸念はパレス由来の改心を起こしていない冴が味方になってくれるかどうか。これは段階を踏んできちんと描写されていたと思う。
尋問室を出る時は「ここまで付き合った義理もあるし、スマホを明智に見せるくらいなら」程度の認識だったけど、"本当に明智が特別尋問室に向かってきたこと"で一気に明智に対する疑念が膨らんだ。
そりゃそうだ。陣頭指揮を執っていたはずの自分がこの有様なのに、一介の高校生探偵が入ってこれるような場所ではない。
膨らんだ疑念は盗聴データで拡充され、冴の振り子は大きく振れ始める。
問題はこの後。保身と真実の追求の二択を迫られるわけだが、ここで保身に走られたらアウトだった。けど、冴が十分以上に賢ければ、"この場所で明智に会った事に冴が疑問を持ったと明智が認識すること"で、自身の身が危ういと気付くはず。
入れるはずのない場所に現れた明智、明智が部屋を出た後で発覚する予定の獄中自殺、まともな検死をされない遺体。
新島冴はこれらの要素を頭に入れても明智とその背後に疑いを向けないような無能ではないし、明智もまた同様。まして冴にはアリババのメッセージがある。
保身を考えたところで、真犯人に消される可能性は消えない。現に明智に"遭"ってしまった以上は。ここで冴の運命はコープアビリティ「真なる正義」に委ねられたんだろう。双子も言っていた。コープで影響を受けるのは囚人だけではないと。
「お姉ちゃんは私が守る」ために、「お姉ちゃんの説得が最大の鍵」である。説得できなければ、冴が真犯人に消されるのは避けられない。獅童が政権を握り、ほとぼりが冷める頃に怪盗団残党と一緒に葬られるだろう。
生き残るには先んじて真犯人を捕まえる以外に無い。
真の賭けはここで最初の勝ちを拾う。熱い。
次回につづく