全作品を観たわけではないので、ボス扱いである程度知ってるキャラに絞ってうにょうにょしてみる。
■ギレン・ザビさんの場合
ガンダムシリーズにおけるボスキャラといえば、ギレン閣下は外せない。
ワタシはアニメ版しか知らない。1年戦争は、漫画とか小説とか外伝とか色々あるらしいけど、基本的に本編しか知らん。辛うじてポケ戦と08小隊は知っている程度(あとはゲーム)なので、色々と足りてない事もあるかもしれない。
ギレン閣下の起こした一年戦争は別名「ジオン独立戦争」と言う。そう、独立戦争なのだ。アメリカとかであった独立戦争と同じなのだ。
が、閣下は地球連邦の搾取に苦しむコロニー市民=スペースノイドの憤懣に便乗して野望を達成しようとした、、、ってのがホントの所だと思う。
ジオン公国は、その名のとおり公王制であり、閣下の父君であるデギンさんが公王の地位についている。閣下の肩書きは総帥であるが、これはどうも戦時統制の必要上作られた肩書きらしい。
以前は共和制だったはずだが、ジオン・ダイクンの死後に公王制に移行したらしい。よくまぁ、サイド3の市民がそんなことを認めたなぁとは思うけど、連邦の圧力に対抗するために強い権力が必要だったのだろう。裏を返せば連邦の圧力・搾取がそれだけ酷かったことになる。
閣下は選民思想の主義者だ。今の時代から見れば時代錯誤としか思えない。だけど、宇宙世紀に入ってコロニーで暮らすようになったスペースノイドと、大地に根を張って生きている地球市民とでは、自ずと価値観が異なってくるのが当たり前のように思える。
何故なら、宇宙には「水も空気も大地も無い。当然自然の実りも無い」。人が生きるうえで必要なものは宇宙には何も存在しておらず、それらは自分達で生みだし、維持しつづけなければいけない。
どうにか維持しているコロニーという仮想の大地も、地球のそれに比べれば薄皮一枚程度の脆いものだ。ちょっとした事故でも大惨事になるのは間違いない。なにしろ宇宙空間にポツンと浮かんでいるのだから。
コロニー市民はそういうあやふやなものの上に立ち、そのうえで地球上なら当たり前に存在する水や空気を買って生きねばならない。
こうなってくると、根本から価値観が違いすぎて自ずと別人種に変わっていくのも当然だと思う。
だが、ギレン閣下はそれを人類の「進化」だとし、それを「優良種」と位置づけた。確かに、厳しい環境下に継続して置かれ続けることが「進化」に繋がるというのは生物学的にも間違ってはいない。
一方、サイド3の市民達は連邦政府の圧力に憤りを募らせていた。こうなると連邦からの脱退を考えるのは十分理解できることで、現実世界にもユーゴ紛争(スロベニアのように経済的に豊かだった方が脱退を考えたケースなど、ちょっと違う面もあるけど、経済格差が紛争を呼んだという意味で似ている)などの例がある以上、突飛でもなんでもない。
つまり、サイド3の市民にはギレン閣下が扇動しなくても紛争の火種があったように思う。
不幸にしてIQ240を誇る天才アジテーターのギレン閣下がザビ家にいたことで、独立戦争への道を歩むことになってしまったが。
仮に閣下がいなくても、なんらかの反連邦運動が起きていたのは間違いない。
という具合で、閣下の"優良種による世界統治"という野望は、独立戦争という格好の舞台を得て実現に向かうことになる。
閣下の野望だけを見れば、独善的で「フザケンナ、アホ」としか言いようがないのだけど、閣下は賢くも「連邦の圧政からの脱却・真の自由を、独立を」というなんとも魅惑的なスローガンで大衆を扇動した。
これを考えると、ジオン軍の将官クラスはともかく、左官・尉官、下士官に一般兵、そして一般市民は自らの正義に順じて戦争に参画していたことになる。手段はともかくとして、その思いは決して悪ではない。
それにしても、ジオンの軍制は酷すぎる。
宇宙攻撃軍と突撃機動軍、地球方面軍の3つの軍団があったけど、全部ザビ家の人間が司令官という・・・これでは他の高級軍人も面白くないだろうし、兄弟喧嘩のために連携が上手く行かなかったりと弊害がでかすぎる。
ドズルは中将、キシリアは少将、ガルマに至っては大佐である。まさか司令官より上の階級にはなれないだろうから、ジオン軍人の出世は自ずと頭打ちの傾向にあるのだろう。これではやる気も半減だ。
閣下のIQ240という設定はウソくせーと思う。
■ギレン・ザビさんの場合
ガンダムシリーズにおけるボスキャラといえば、ギレン閣下は外せない。
ワタシはアニメ版しか知らない。1年戦争は、漫画とか小説とか外伝とか色々あるらしいけど、基本的に本編しか知らん。辛うじてポケ戦と08小隊は知っている程度(あとはゲーム)なので、色々と足りてない事もあるかもしれない。
ギレン閣下の起こした一年戦争は別名「ジオン独立戦争」と言う。そう、独立戦争なのだ。アメリカとかであった独立戦争と同じなのだ。
が、閣下は地球連邦の搾取に苦しむコロニー市民=スペースノイドの憤懣に便乗して野望を達成しようとした、、、ってのがホントの所だと思う。
ジオン公国は、その名のとおり公王制であり、閣下の父君であるデギンさんが公王の地位についている。閣下の肩書きは総帥であるが、これはどうも戦時統制の必要上作られた肩書きらしい。
以前は共和制だったはずだが、ジオン・ダイクンの死後に公王制に移行したらしい。よくまぁ、サイド3の市民がそんなことを認めたなぁとは思うけど、連邦の圧力に対抗するために強い権力が必要だったのだろう。裏を返せば連邦の圧力・搾取がそれだけ酷かったことになる。
閣下は選民思想の主義者だ。今の時代から見れば時代錯誤としか思えない。だけど、宇宙世紀に入ってコロニーで暮らすようになったスペースノイドと、大地に根を張って生きている地球市民とでは、自ずと価値観が異なってくるのが当たり前のように思える。
何故なら、宇宙には「水も空気も大地も無い。当然自然の実りも無い」。人が生きるうえで必要なものは宇宙には何も存在しておらず、それらは自分達で生みだし、維持しつづけなければいけない。
どうにか維持しているコロニーという仮想の大地も、地球のそれに比べれば薄皮一枚程度の脆いものだ。ちょっとした事故でも大惨事になるのは間違いない。なにしろ宇宙空間にポツンと浮かんでいるのだから。
コロニー市民はそういうあやふやなものの上に立ち、そのうえで地球上なら当たり前に存在する水や空気を買って生きねばならない。
こうなってくると、根本から価値観が違いすぎて自ずと別人種に変わっていくのも当然だと思う。
だが、ギレン閣下はそれを人類の「進化」だとし、それを「優良種」と位置づけた。確かに、厳しい環境下に継続して置かれ続けることが「進化」に繋がるというのは生物学的にも間違ってはいない。
一方、サイド3の市民達は連邦政府の圧力に憤りを募らせていた。こうなると連邦からの脱退を考えるのは十分理解できることで、現実世界にもユーゴ紛争(スロベニアのように経済的に豊かだった方が脱退を考えたケースなど、ちょっと違う面もあるけど、経済格差が紛争を呼んだという意味で似ている)などの例がある以上、突飛でもなんでもない。
つまり、サイド3の市民にはギレン閣下が扇動しなくても紛争の火種があったように思う。
不幸にしてIQ240を誇る天才アジテーターのギレン閣下がザビ家にいたことで、独立戦争への道を歩むことになってしまったが。
仮に閣下がいなくても、なんらかの反連邦運動が起きていたのは間違いない。
という具合で、閣下の"優良種による世界統治"という野望は、独立戦争という格好の舞台を得て実現に向かうことになる。
閣下の野望だけを見れば、独善的で「フザケンナ、アホ」としか言いようがないのだけど、閣下は賢くも「連邦の圧政からの脱却・真の自由を、独立を」というなんとも魅惑的なスローガンで大衆を扇動した。
これを考えると、ジオン軍の将官クラスはともかく、左官・尉官、下士官に一般兵、そして一般市民は自らの正義に順じて戦争に参画していたことになる。手段はともかくとして、その思いは決して悪ではない。
それにしても、ジオンの軍制は酷すぎる。
宇宙攻撃軍と突撃機動軍、地球方面軍の3つの軍団があったけど、全部ザビ家の人間が司令官という・・・これでは他の高級軍人も面白くないだろうし、兄弟喧嘩のために連携が上手く行かなかったりと弊害がでかすぎる。
ドズルは中将、キシリアは少将、ガルマに至っては大佐である。まさか司令官より上の階級にはなれないだろうから、ジオン軍人の出世は自ずと頭打ちの傾向にあるのだろう。これではやる気も半減だ。
閣下のIQ240という設定はウソくせーと思う。