25番 長谷川千雨の場合 つづき
ラカンによって、無理やりネギの運命を握らされる災難に遭った千雨。
なし崩しに追い込まれ、逃げる事もできないままに、ネギの未来に責任を負うことを覚悟します。
いやぁ、この展開はほんと容赦無いですねー。
そして、タイムリミットがやってくる。
「もし あんたが本当に二度と目を覚まさなかったら? 私のせいで あんたの一生を台無しにしちまったら?」
(中略)
「あんたはまだ10歳の子供なんだ そんな理不尽な結末あっていいハズが・・・・」
「スマン先生 私・・やっぱ なんか無理!!!」
そして、千雨は試練をキャンセルすべくナイフを突き立てた。
ここいらはリアリスト千雨の本領発揮といったところか。ネギの未来を摘み取ってしまう事への恐怖が千雨にナイフを握らせる。覚悟を決めたとはいえ、実際にネギがどうにかなってしまう事への恐怖は乗り越えられなかった。
タイムリミットが来るまでは、「信じて待つ」は「結論を先送りにする」と大して変わらない。なんとなれば、待つ事自体に意味と正当性と、ある種のカッコ良さがあるから、自分を無意識に騙せるのだ。それは覚悟を決めたというには遠い(本人の主観とは別のハナシ)。だから、いざ後が無くなると揺れ動く。
そして、現実にタイムリミットを突き付けられたとき、千雨はネギを信じ切ることが出来なかった。だが、これは千雨の敗北かと言われれば、そうではないと思う。
「・・わりぃ先生 最後まで信じてやれなくて」
「けど あんた自身が無事なら 他に方法はいくらでも・・」
"方法はいくらでもあるはず。キャンセルによる代償は私も一緒に背負うさ"
内心でこう思っていたのではなかろーか。
覚悟を決めた(と千雨自身が思った)時点で、既に千雨は"傍観者"の地位を捨てている。
千雨はこのとき、ネギの運命を何割か背負う意思を持っていたのだから。
最後まで信じられなかったのは事実だけど、それによる代償から千雨は逃げなかった。
ここでネギが自力で試練をクリアできずに、魔法使いの能力に後遺症が出ていたなら、ネギは千雨の人生を縛りつけただろうし、千雨も責任を果たすまではネギの傍に居続けたと思う。
結局は、ネギがギリギリで試練をクリアしたので、千雨の覚悟も何も、千雨の中だけに留まっててしまうのだけど。
この一件は、千雨に「ネギの傍で責任を果たす」という気持ちを(密かにとはいえ)持たせてしまった。その気持ちは、ネギが無事に試練クリアしたことで、ぶつけどころが無くなってしまい、以後の千雨を悶々とさせ続ける。千雨の精神から切り捨てるには重すぎる体験なので、千雨の中からこの気持ちが本当に消える事はないだろう。
ふー、、、なんか千雨論になってるな。。。行き当たりばったりすぎる。。
「・・っつたく、好きっても色々あんだろ 全部そっちに結び付けるなよ」
と千雨本人が言うように、中学3年生の時点ではネギくんに決定的な恋愛意識は持ってないと思うけど、この体験で生まれたナニカがそれに育つ可能性は非常に高いと思う。
長くなったけど、以上により、千雨→ネギはそれなりに可能性は高い。
では、逆にネギ→千雨はどうか。
っつかね、、、10歳の恋心って分かんないよ・・・
"千雨さんにはいつも傍に居てほしい"
いい大人が言ったとしたら、それこそ後戻り出来ないようなセリフを抜け抜けと云い放つ10歳のネギくん。だけど、これにしたって「頼りになるから」「なんとなく安心だから」といった注釈が付きそうなのですね。
ただひとつハッキリ言えるのは、
ネギくんは、千雨に対して他のクラスメイトに向けるものとは別個の感情を持っている
これだけはガチなんだと思います。何故かといいますと、クラスメイトの中で「ネギを導く側」にいるのが千雨だから。
アスナやこのかは導くというより「お姉さん」であるし、本屋や亜子、まき絵辺りは「憧れる側」。くーふぇは拳法という技術の導き手に過ぎず、その他のクラスメイトも多くはネギくんに憧れ、導かれる側なんですね。
例外としてエヴァと夕映がいますが、夕映は千雨のそれと比べるとやはり弱いし、エヴァは「自らを助く者を助く」派なので、導くとはちょっと違う気もする。
そもそも、二人ともこの本命レースから脱落してるし…
なので、ネギくんは千雨に、他のクラスメイトと一線を画した感情を持っているのは確実と思うけど、それが恋愛感情に発展するかとなると…かなーりビミョウな気がする。
尊敬と恋愛って全然別だしなぁ。重ならない事もないけど、、、
んー、、、イマイチ、ネギ→千雨を裏付ける要素が見当たらない。。。
視点を変える。
謎のシスター美空さんの「面白い」には合致すると思う。美空は魔法世界でネギと千雨にあった出来事を正確に知ってるとは思えない。千雨は話さないだろうし、ネギくんも多忙なようだし、そもそも美空自身があまり関わらないようにしてるから。
そうなると、美空から見た千雨はネギくんの恋人候補としては、かなり意外な位置にいるはず。
アスナの"似た者同士"はどうだろ…暗いところ?(笑
さらに、"バレンタインの件"でひとりだけ"済"になってないのだけど、これ名簿見てるのが卒業式の1週間前なんだよね。
となると、ホワイトデーより前の可能性も高いわけで、済んでない事に何か意味があるのか。
アカン、そもそもバレンタインの件自体が不明だからなぁ。
千雨説を推す推論としては、まき絵、アキラ、のどかが済みになってるのは、バレンタイン時告白→フラれコース。千雨だけはその段階でケリがついてない、という解釈。
でも、これは少々無理がある。告白もしくはそれに準ずる行為だったとしても、亜子といいんちょがバレンタインの件にノータッチというのは不自然だ。
のどかが単独で動く可能性はあるにせよ、まき絵とアキラが亜子を置き去りに話を進めるというのは、運動部4人組の関係からいって可能性はメチャクチャ低い。
よって、バレンタインの件は千雨説を後押しするには少々難がある。
んー、、、ここまでかな。
他のクラスメイトに比して、千雨が頭一つ抜け出ることはなさそうな結果になりました。
これは採点難しいな。。。
結果としては、
亜子=このか=千雨>刹那>くーふぇ>その他
といったところでしょうか。亜子、このか、千雨はいずれも劣りませんね。刹那は宇宙艇を新居にさえしてなければ、この3人と互角に戦えたのですが…
次回 まとめ。
ラカンによって、無理やりネギの運命を握らされる災難に遭った千雨。
なし崩しに追い込まれ、逃げる事もできないままに、ネギの未来に責任を負うことを覚悟します。
いやぁ、この展開はほんと容赦無いですねー。
そして、タイムリミットがやってくる。
「もし あんたが本当に二度と目を覚まさなかったら? 私のせいで あんたの一生を台無しにしちまったら?」
(中略)
「あんたはまだ10歳の子供なんだ そんな理不尽な結末あっていいハズが・・・・」
「スマン先生 私・・やっぱ なんか無理!!!」
そして、千雨は試練をキャンセルすべくナイフを突き立てた。
ここいらはリアリスト千雨の本領発揮といったところか。ネギの未来を摘み取ってしまう事への恐怖が千雨にナイフを握らせる。覚悟を決めたとはいえ、実際にネギがどうにかなってしまう事への恐怖は乗り越えられなかった。
タイムリミットが来るまでは、「信じて待つ」は「結論を先送りにする」と大して変わらない。なんとなれば、待つ事自体に意味と正当性と、ある種のカッコ良さがあるから、自分を無意識に騙せるのだ。それは覚悟を決めたというには遠い(本人の主観とは別のハナシ)。だから、いざ後が無くなると揺れ動く。
そして、現実にタイムリミットを突き付けられたとき、千雨はネギを信じ切ることが出来なかった。だが、これは千雨の敗北かと言われれば、そうではないと思う。
「・・わりぃ先生 最後まで信じてやれなくて」
「けど あんた自身が無事なら 他に方法はいくらでも・・」
"方法はいくらでもあるはず。キャンセルによる代償は私も一緒に背負うさ"
内心でこう思っていたのではなかろーか。
覚悟を決めた(と千雨自身が思った)時点で、既に千雨は"傍観者"の地位を捨てている。
千雨はこのとき、ネギの運命を何割か背負う意思を持っていたのだから。
最後まで信じられなかったのは事実だけど、それによる代償から千雨は逃げなかった。
ここでネギが自力で試練をクリアできずに、魔法使いの能力に後遺症が出ていたなら、ネギは千雨の人生を縛りつけただろうし、千雨も責任を果たすまではネギの傍に居続けたと思う。
結局は、ネギがギリギリで試練をクリアしたので、千雨の覚悟も何も、千雨の中だけに留まっててしまうのだけど。
この一件は、千雨に「ネギの傍で責任を果たす」という気持ちを(密かにとはいえ)持たせてしまった。その気持ちは、ネギが無事に試練クリアしたことで、ぶつけどころが無くなってしまい、以後の千雨を悶々とさせ続ける。千雨の精神から切り捨てるには重すぎる体験なので、千雨の中からこの気持ちが本当に消える事はないだろう。
ふー、、、なんか千雨論になってるな。。。行き当たりばったりすぎる。。
「・・っつたく、好きっても色々あんだろ 全部そっちに結び付けるなよ」
と千雨本人が言うように、中学3年生の時点ではネギくんに決定的な恋愛意識は持ってないと思うけど、この体験で生まれたナニカがそれに育つ可能性は非常に高いと思う。
長くなったけど、以上により、千雨→ネギはそれなりに可能性は高い。
では、逆にネギ→千雨はどうか。
っつかね、、、10歳の恋心って分かんないよ・・・
"千雨さんにはいつも傍に居てほしい"
いい大人が言ったとしたら、それこそ後戻り出来ないようなセリフを抜け抜けと云い放つ10歳のネギくん。だけど、これにしたって「頼りになるから」「なんとなく安心だから」といった注釈が付きそうなのですね。
ただひとつハッキリ言えるのは、
ネギくんは、千雨に対して他のクラスメイトに向けるものとは別個の感情を持っている
これだけはガチなんだと思います。何故かといいますと、クラスメイトの中で「ネギを導く側」にいるのが千雨だから。
アスナやこのかは導くというより「お姉さん」であるし、本屋や亜子、まき絵辺りは「憧れる側」。くーふぇは拳法という技術の導き手に過ぎず、その他のクラスメイトも多くはネギくんに憧れ、導かれる側なんですね。
例外としてエヴァと夕映がいますが、夕映は千雨のそれと比べるとやはり弱いし、エヴァは「自らを助く者を助く」派なので、導くとはちょっと違う気もする。
そもそも、二人ともこの本命レースから脱落してるし…
なので、ネギくんは千雨に、他のクラスメイトと一線を画した感情を持っているのは確実と思うけど、それが恋愛感情に発展するかとなると…かなーりビミョウな気がする。
尊敬と恋愛って全然別だしなぁ。重ならない事もないけど、、、
んー、、、イマイチ、ネギ→千雨を裏付ける要素が見当たらない。。。
視点を変える。
謎のシスター美空さんの「面白い」には合致すると思う。美空は魔法世界でネギと千雨にあった出来事を正確に知ってるとは思えない。千雨は話さないだろうし、ネギくんも多忙なようだし、そもそも美空自身があまり関わらないようにしてるから。
そうなると、美空から見た千雨はネギくんの恋人候補としては、かなり意外な位置にいるはず。
アスナの"似た者同士"はどうだろ…暗いところ?(笑
さらに、"バレンタインの件"でひとりだけ"済"になってないのだけど、これ名簿見てるのが卒業式の1週間前なんだよね。
となると、ホワイトデーより前の可能性も高いわけで、済んでない事に何か意味があるのか。
アカン、そもそもバレンタインの件自体が不明だからなぁ。
千雨説を推す推論としては、まき絵、アキラ、のどかが済みになってるのは、バレンタイン時告白→フラれコース。千雨だけはその段階でケリがついてない、という解釈。
でも、これは少々無理がある。告白もしくはそれに準ずる行為だったとしても、亜子といいんちょがバレンタインの件にノータッチというのは不自然だ。
のどかが単独で動く可能性はあるにせよ、まき絵とアキラが亜子を置き去りに話を進めるというのは、運動部4人組の関係からいって可能性はメチャクチャ低い。
よって、バレンタインの件は千雨説を後押しするには少々難がある。
んー、、、ここまでかな。
他のクラスメイトに比して、千雨が頭一つ抜け出ることはなさそうな結果になりました。
これは採点難しいな。。。
結果としては、
亜子=このか=千雨>刹那>くーふぇ>その他
といったところでしょうか。亜子、このか、千雨はいずれも劣りませんね。刹那は宇宙艇を新居にさえしてなければ、この3人と互角に戦えたのですが…
次回 まとめ。