なぜ、ディズニーランドは楽しいのか。



ディズニー側が来場者を夢の世界に引き込むよう全力で騙してくれるからと思う。


あの世界においては、ミッキーの中身とか、アトラクションの裏側とか、そういう不粋な事を考えたり口にしたりするのは、それだけで罪なことだ。(ちなみにワタシは出演者側になったことがあって、ディズニーの裏側をバッチリ見てしまったことがある。記憶から消し去りたい。。。)


多くの人が「楽しかった!」と思うのは、全力で騙されたからだと思う。





なぜ、小説やゲームでストーリーを追うのが楽しいのか。


先の読めない展開にワクワクして、「この先を知りたい!」という好奇心を刺激され、それを満たしてくれるからだと思う。


作者の構築した世界のルールに則って、暫し現実の自分を置き去りにしてドップリ浸かるからこそ楽しいのだと思う。




なぜ、子供の頃に特撮ヒーローにハマるのか



多くの男の子は戦隊モノやらの特撮ヒーロー番組を楽しみに見る。

番組制作の大人たちが全力で騙してくれるから、子供たちはヒーローは実際にいるんだと憧れる。

そういう時に「バッカでー、あんなの作りものに決まってんじゃん」と言うのは、一定の年齢に達していれば成長の一過程としてOKと思うが、それ以下の場合はもはや罪である。


サンタクロースの正体を勝手にバラすのに似ている罪状と言えよう。






なーんてよくワカンネーこと書いてみたけどさ。


上手に物語を味わう方法ってのを、自分なりに考えていまして。



味わう側のボクらは"全力で騙された方が色々楽しいぞ"って思うのです。


たとえば、ミステリー小説などが顕著なのですが、感想サイトとか見ると

「展開が丸分かりでイマイチだった」とか「オチが読めてしまった」とか。

結構多いんですよね、、、みんな頭イイナ…



ワタシはオチなんて読めたコトナイデスヨ。。それもどーなんだと思うけど。



でも、そういう頭の良い読み方って、凄い損してるよなーって思うのです。

だって、ドキドキ感も無くなっちゃうし、驚きの展開に驚く事もできないんですよ。



せっかく数百円払って小説買ったんだから、やっぱ「なにぃぃぃぃぃ!!!!!」とか

「そ、、、そんなばかなーーーーっ!!!!!」



とかさ。言ってみたいジャン。


ナンダッテー!!ってキバヤシさんに言いたい。そいやMMRってマガジンで最近見ないな。

人類は絶滅するんだよっ!!!!って感じのアレ。


wikiによると2008年がマガジンで出た最後らしい。やっぱあれか、ノストラ爺さんが盛大に予言外したからか。




でさ、


先を読んで「トリック分かっちゃったよ…」なんて境地に至っても、得られるものは"賢いオレすげー"って自己満足だけ。←至ったことのないワタシの負け惜しみでもある





映画とかも同じね。

わたしゃ、イチイチ「おおーっ」驚いてる方が楽しいよ。




だからね、もし先の展開が読めちゃいそうになったら、考えることを止めるんだ。
思考を先回りさせることをしないで、現時点の登場人物に憑依するといい。


騙しにかかってくる相手には、全力で騙された方がフィクションの世界は楽しいよ。




それでも途中でどうしても分かってしまう程、トリックの底が浅い作品ってのは、それはミステリーじゃない別のナニカだ。