はるのはる -8ページ目

はるのはる

☆はるのはるな毎日☆
読んだ本とたま~に観た映画の一言を…

一膳めし屋 丸九

浮世の豆腐

中島久枝



若葉の季節。初物好きの江戸っ子にとって、初がつおが出回る楽しみな時季だ。一膳めし屋丸九のおかみ・お高や、手伝いのお近もかつおが待ち遠しい。そんな折、先代から丸九で働くお栄は、古くからの友達・おりきに誘われ、飲み仲間四人で割符の富くじを買った。渋々買ったその富くじが…(第一話)。またある日、近所の俵物問屋・長谷勝の若い衆が、丸九の豆腐を食べて腹をこわしたと因縁をつけに来て…(第三話)。かつおのたたき、豆ご飯、冷ややっこに小さな甘味…笑えて泣けて、とびきりおいしい傑作時代小説第二作。




烏百花

白百合の章

阿部智里



とんでもない意気地なし、と噂の少年・雪哉に剣の指導を頼まれた
腕に覚えのある市柳は、おびえる雪哉に自信満々で打ち込むが、
まもなく違和感を覚え始める――(「ふゆのことら」)

貴族の少年たちが、父の跡を継いだ職人が、全身全霊で守りたい
ものとは何か。
山内に生きる人々の幸せを誓った彼、そして、権力闘争のはざまに育つ姫君の
心の奥にある思いとは。

読者の胸を刺し貫く魅力でベストセラーとなった異世界ファンタジーシリーズ、
震撼の第二部へと橋をかける必読の8編。




暇と退屈の倫理学

國分功一郎



暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。
答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。
2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』と現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加え、待望の文庫化。




悪魔とのおしゃべり

さとうみつろう



世界にある「ありきたりな教え」や「道徳的な成功法則」に飽ききっていた主人公・みつろうの目の前に、突如おしゃべりな悪魔が現れた!
「“善い行い”をし続けて、幸せになれた奴はいるか?」 
この問いに何も言い返せないまま悪魔とともに「正しさを疑う旅」に出た青年。しかし向かった先は、地獄ではなく天国だった。
これまでの価値観や概念がガラガラと崩れ落ちる先に待っている、新しい世界とは?




ヒトごろし

京極夏彦



佐々木只三郎、山崎丞、歳三の周囲で蠢く男たち。彼らもまた闇の眷族であった。新選組は池田屋襲撃や無慈悲な粛清で京都を震撼させる。だが近代戦の中で存在意義を失い、土方歳三は北へと向かう。「俺は意地や忠義で人を殺してる訳じゃねえんだよ」。新選組鬼の副長として後世に語り継がれる男──血路を開くその豪刀を、荒野に屹立するその姿を、目に灼きつけよ。土方歳三伝、胸を貫く完結編。