僕がお見舞いに行った時には、もう明日にもと言う状態だった。
学生時代の友達に、お前がこんな事になっている、と連絡したら何人も仕事や家事の都合をつけて、駆け付けてくれた。
何年も連絡を取ってないにも拘わらず…
全く意識が無く、昏睡状態だったのに、友達が声を掛けたら、眼球が動いたそうだね。
それから、状態が少しだけ持ち直したと彼女から連絡をもらった。
でも、四日後に悲しい事になってしまった。
僕達はお前に何をしてあげられた訳じゃないけど、皆が今時分の出来る事を、自分で考えて動いていたと思う。
金融・不動産の後始末をする者、泣き崩れる彼女のケアをする者、集骨の時にお経をあげてくれる者、駆け付けられなかった仲間も、遠くから心配していた。
もうダメだと思ってから、四日も持ち直したんだから、お前が頑張って奇跡を起こしたんだと信じている。
お前と飲みに行く約束は流れたけど、告別式の後にM君とお前を偲んで献杯をしたよ。
これで、飲みに行く約束を守った事にしよう。
お前の彼女は、僕達ゼミ生の一員として迎えるつもりや。
お前が来れなくなったんで、彼女に参加してもらうわ。
安心して向こうに行ってくれ、そして僕達がそっちに行った時には、そっちの事を教えてくれよな。
また、いつか会おう。
あほな話しよな。
ばいばい。
人はこの世に命を授かった時から、平等に幸せになる権利を与えられていると思うのです。
生まれ育った環境により、多少の不公平感はあるのかもしれませんが、それも自身の考え方や生き方、努力次第で克服出来る事も多いと思うのです。
お前はいつも幸せを掴んだと思ったら、幸せがスルスルと逃げてしまう。
日頃は音信不通にするくせに、困った事があれば夜中だろうが、仕事中であろうが長電話をしてくる。
ええオッサンになってんのに、自分で考えて決めなあかん事でも相談してきたなぁ。
迷惑そうに言ってたけど、本当は嬉しかったんやで。
お前、兄弟がなかったから何でも相談してきたんやろ?
そんな奴やからこそ、居なくなってしまったら淋しいやんか。
医者が言った事は、お前のお母ちゃんからも、彼女からも聞いた。
お前、家買ったら見せたる言うたやろ、彼女と三人で飲みに行こて言うたやろ。
約束守るまで死んだら許さへんしな。
奇跡って起こる事もある、奇跡が起こるのを待つんと違って、奇跡を起こさなあかんねん。
みんな平等に幸せになる権利があるんやから。
目の前に幸せがあるんやから。
生まれ育った環境により、多少の不公平感はあるのかもしれませんが、それも自身の考え方や生き方、努力次第で克服出来る事も多いと思うのです。
お前はいつも幸せを掴んだと思ったら、幸せがスルスルと逃げてしまう。
日頃は音信不通にするくせに、困った事があれば夜中だろうが、仕事中であろうが長電話をしてくる。
ええオッサンになってんのに、自分で考えて決めなあかん事でも相談してきたなぁ。
迷惑そうに言ってたけど、本当は嬉しかったんやで。
お前、兄弟がなかったから何でも相談してきたんやろ?
そんな奴やからこそ、居なくなってしまったら淋しいやんか。
医者が言った事は、お前のお母ちゃんからも、彼女からも聞いた。
お前、家買ったら見せたる言うたやろ、彼女と三人で飲みに行こて言うたやろ。
約束守るまで死んだら許さへんしな。
奇跡って起こる事もある、奇跡が起こるのを待つんと違って、奇跡を起こさなあかんねん。
みんな平等に幸せになる権利があるんやから。
目の前に幸せがあるんやから。
40年ほど前に出来たニュータウンですが、とても上手く計画されたものでした。
道路は立体交差を多用し、1ブロック事に趣の異なる公園が配してあり、池が在ったり、川が流れていたり、丘が作って在ったり。
様々な木々を植え込んだ遊歩道もありました。
時が経ってこんな素敵だった街が、高齢化と若い人の転入が無いために、荒れ放題になってしまいました。
行政は景観など気にせず、無茶苦茶な伐採を行った為に、街が台なしになってしまいました。
何年もかかって立派に育った木々。
そこを住み処にしていた鳥たち。
行き場を失って、伐採された木の元で、かわいそうに「チュンチュン」と鳴いていました。
僕はそれを見ているだけです。
あの子たちは、ちゃんと暮らして行けるのだろうか?
愛のある人たちに巡り合えるのだろうか?
僕は想いを巡らせるだけです。
道路は立体交差を多用し、1ブロック事に趣の異なる公園が配してあり、池が在ったり、川が流れていたり、丘が作って在ったり。
様々な木々を植え込んだ遊歩道もありました。
時が経ってこんな素敵だった街が、高齢化と若い人の転入が無いために、荒れ放題になってしまいました。
行政は景観など気にせず、無茶苦茶な伐採を行った為に、街が台なしになってしまいました。
何年もかかって立派に育った木々。
そこを住み処にしていた鳥たち。
行き場を失って、伐採された木の元で、かわいそうに「チュンチュン」と鳴いていました。
僕はそれを見ているだけです。
あの子たちは、ちゃんと暮らして行けるのだろうか?
愛のある人たちに巡り合えるのだろうか?
僕は想いを巡らせるだけです。