新聞の映画紹介で、この映画を知りまして一月ほど前に見てきました。
持病を患い仕事を止められている、昔気質の初老の大工と、不器用に生きているシングルマザーの前に立ちはだかるイギリスの社会保障制度の冷たさを扱った映画でした。
社会保障サービスを提供する側と、受ける側とでは見方が変わるのだと思いますが、制度の複雑さや硬直化は怒りを感じてしまいます。
この映画は始終、愛と誠実さに溢れているものでした。
不器用で貧乏だけど、誠実に真面目に生きること。
自分にお金がなくても、困っている人がいれば見過ごさないこと。
当たり前と思うことが、なかなか出来ないものです。
要領よく立ち振舞い、お金を稼ぐことが賢いと勘違いしていたり、困っている状況にある人を見ても、その状況は君が作り出したものだろう、と突き放したり。
人との関係がドライになっているからこそ、この映画は見終わった後に清涼感の残るものでした。
自分のできることから、一歩踏み出せば優しい世界が見えてくるとおもうのですが...