「高学歴親という病」 成田奈緒子 | 魔法の国語 新館

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中受の国語中心の家庭教師です。
東海中高、慶応大出身。
東海(特奨)、滝(特待)、南女など
東海地区のトップ校への合格実績があります。

県外は開成、聖光、洛南、東大寺、西大和など。
進学先は東大理三、旧帝医、最難関私立医など。
詳細はプロフをご覧下さい。

今回ご紹介する本は

 

「高学歴親という病」 成田奈緒子

講談社+α新書

 

です。

 

成田奈緒子さんはノーベル賞を受賞した

山中伸弥先生の大学時代の同級生です。

 

以前、山中先生との共著の

子育て本の記事も書きました。

ご興味のある方はリンクからどうぞ。

 

以前の記事でも書きましたが、

成田奈緒子さんは

神戸女学院、神戸大医学部出身の

小児脳科学者です。

 

小児科医である父、

結婚する前まで臨床心理士だった母に

厳格に育てられたようです。

 

そうであるからこそ、

その弊害も身をもって体験している

からこそ書ける一冊になっていると

思います。

 

 

高学歴な親のご家庭は、

自分と同様に高学歴に育てたいという

欲求が強いですね。

 

それは早期教育につながりがちです。

 

ただ、それは脳を育てる順番が

違うのではないか、というのが

興味深い提言です。

 

中学受験、大学受験に合格することも

もちろん大事です。

 

きれいごとを言っているようなご家庭は

合格する確率が下がってしまうのも

確かです。

 

ただ、その子の人生は中学受験後、

大学受験後の方が遥かに長いですね。

 

受験に強い「型」に押し込んで、

その子の「欲求」、「個性」を

奪ってしまうと、

そのしっぺ返しを

将来受けるかもしれません。

 

以下は私の仕事の経験から

もうちょっとはっきり書くならば、

「とにかく勉強しない」と

怒鳴ってばかりですと、

合格後に燃え尽きる子、

主体性を持てない子になって

しまわないかという不安です。

 

 

「お子さんの口数が減る」

「笑顔がなくなる」

こういった兆候には気を付けて

あげて下さい。

 

 

元気のある子、

受験に関係ないことに

好奇心の強い子は

見ていて安心します。

 

・・・教えにくいけど(笑)