久々に観た映画は今オリンピックで話題のブラジル映画(1998年制作)です。

ジャンルとしてはロードムービーでしょうか。

 

 

今のブラジルではどうなのか分かりませんが、原作の書かれたころは識字率が低かったらしく、主人公の60代らしい女性はリオの駅の構内で代書屋をしています。

読み書きのできない人の代わりに家族や恋人などにあてた手紙を書いて投函することでお金を頂いているのですが、予想に反してこの女性、真っ当に生きているとは言い難く(笑)預かった手紙を持ち帰っては友人と「審査」をしては出す・出さないを決めて破り捨てたりするんです。

その後の展開でも、思わぬことで知り合った母を亡くしたばかりの10歳くらいの少年を勝手に売ってしまったり(臓器売買の組織と知って助けに戻るのですが)、旅の途中では無責任に少年を置き去りにしようとしたり。

 

でも映画というものは、憧れたりステキな主人公ばかりでも、道徳的だったり美しい物語ばかりでもないものですね。

この映画では、ブラジルの常識について知ったり、生きていくということはどこの国でも厳しいものだなとか、ヒトはいくつになっても人を求める気持ち(相手が老若男女に関わらず)が涌き出たり、すさんだ考え方や生き方が変わったりするものなんだな、と感じました。

 

こういった人生のテーマの映画ではもっとキレイに描くものが多いですが、厳しさや危なっかしさで描かれたものの方がズシッと胸に響きますね~。

映画には好き・嫌いでは計れないものもあると感じる一作でした。