カメラマンの後ろ側 | recordingmanのブログ

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音声さんの撮影経験を書いていましたが、書籍化したのでそれ以降は日常や仕事の事を書いていこうかと思っています。
セミナーに使うようなネタや記事も増やしていこうかと思っています。

「音声さん、ピンマイク付けてください。」

 

 この一言から現場が始まることがある。

 

 テレビ番組制作から仕事を始めたカメラマンやディレクターは経験上、

まずは出演者にピンマイクを付けることから始める傾向が多い。

 とりあえずピンマイクを付ける。

 自分も番組をやり始めたころはそうしていた。

 テレビ番組はそういうものだと思っていたのでそうしていた。

 

 テレビ番組の仕事をするようになるまでは、VP・CMばかりだったので、ガンマイクを使うことが多かった。

 ガンマイクで音を収録することが難しい機械や物理的にガンマイクが使えないような時にピンマイクを使ったり、よく使ったのはインタビューの時に使うことが多かった。

 

 本当は、音のプランを監督と打ち合わせてから収音プランを作るべきなのだ。

 

 業界に興味を持ちこの本を読んでくれている人のためにテレビ取材のカメラマンの後ろがどうなっているのかを少し書きたいと思います。

 

 通常テレビではカメラマンの後ろが映ることは無いのですが、近年では視聴者も撮影クルーの疑似体験をしてもらいたいのかカメラマンの後ろで右往左往するスタッフの様子を映し込む演出方法が増えてきています。

 

 カメラマン・音声・照明及びカメラアシスタント・ディレクターが一般的でしょう。

 

 カメラマンとカメラアシスタントが音声・照明をする技術二人体制が増えていますが、技術二人だけでは出来ることがかなり限られてしまいます。

 

 まだ、若くて体が動くうちは良いのですが年齢とともに体力的な負担はごまかしけれなくなります。

 

 タレントが付くとタレントにもよりますが、タレントだけで現場に来る人とマネージャー・ヘアメイク・衣装などの人が一緒にロケ現場に来るときがあります。

 

 局からタレントのお世話をするタレント付きADや番組プロデューサーが来るときもある。

 

 代理店なんかも来るときがあり、こうなると撮影クルーが大人数になり、この人は誰?何役?なんて人も現れる。

 

 個人的にこの大名行列ロケは好きではない。

 

 撮影をしていて一般の人が芸能人を見るとほとんどの人が携帯電話やスマホなどで写真を撮ろうとするのが一番撮影には邪魔なのでルールとマナーを守ってほしい。

 

 演者の中にはこのような行為に対して勿論不快な思いをする人もいるが演者がダメ出しをすることは滅多にない。

 その代わりにスタッフが注意したりするが誰かが一人でもカメラを向けていると一向にやめてくれない。

 

 そんな人を見かけたら注意してあげてください。

 

 撮影中に演者に話しかけてくる人もいます。

 

 芸能人しか視界に無い様で引き離そうとするとロケ中だと気が付く人もいます。

 

 収録中に何人かガンマイクのブームでカメラ前に入ってこないように追い払ったことがあります。

 

 見物人が多く集まってきたら何をしでかすか解らないのが素人さんなので十分に気を付けていてください。

 

 ADとはアシスタントディレクターの略。

 

 ディレクターが現場演出に集中できるように段取りを先取りしたり雑用をやったりする現場での便利屋さん。

 

 ADが仕事ができる人できない人で現場は大きく変わる。

 

 ADはこの時に出来る限り仕事を覚えて自身がディレクターになった時に役立ててほしい。

 

 AD時代に仕事を覚えてきてない人はDになって、現場で技術・演者任せで演出できない。

 

 そうならないように若いうちは現場でたくさんのことを学んでほしい。