こんにちは、岡田歩です。
帰国しました。
後半のヒプノセラピーの授業は
あれこれ盛沢山すぎて、何をどう書いていいかまだまとめられません。
ずっとまとめられないかも。
まとめたらズレていきそう。
そのなかでも、
一番最初に体験したエクササイズは、
わかりやすくとても印象に残っています。
学校では、サイレント・マインド&オープン・ハートっていうのを
何よりも大事にしていて、空っぽな意識でセッションをするための
学びをしています。
ところが、空っぽになるって、やろうと思ってできることでもないので、
なかなか難しいのね。
このエクササイズでは、
ヒプノセラピーを実践するときに、
どうやって自分が色眼鏡をかけて世界を見てしまっているかの手口を
シェアしました。
つまり、どうやって空っぽじゃなくしているかをシェアするの。
色眼鏡は心理学の世界では
「投影」と呼ばれています。
思い込みとか、前提とか、信念とか、と言う言葉を使って説明している人もいますね。
今回、セッションにおいて自分がどんな風に投影を起こしているかを
事細かにパートナーとシェアするということをしてみたら、
面白いことがわかりました。
思考も、感情も、身体反応もほぼほぼ一緒でも、
動機が全く違っていることがあるということ。
つまり投影しているものは違っても、
症状は似通うことがあるです。
たとえばね、
AさんとBさんが会社でプレゼンするとします。
二人とも緊張屋さんで、
プレゼンが決まると、
まず、体が緊張したり、
胸のあたりがザワザワします。
肉体のレベルで反応が起きます。
誰が参加するのかな?
あの人は受け入れてくれそうだ、
あの人は手ごわそうだ、
あの人はちょっと怖い、
そんな思考が起きてきます。
で、実際のプレゼントのときには、
相手の表情や、話すことから、
いろんな情報をなるべく集めて、
相手を満足させようと、躍起になります。
失敗するのが怖いからです。
失敗して、ダメな自分を感じるのもイヤだし、
人から何か言われるのもイヤです。
こんなふうに、
AさんとBさんは、
ほぼ同じ思考と行動をします。
ところが、より深いレベルでは
まったく違うエネルギーが動いているの。
こうゆうときに、エニアグラムで見ていくと
違いがとってもわかりやすかったんです。
Aさんはエニアグラム6で思考系で、恐れタイプ。
Bさんはエニアグラム4で感情系で、私を満たしてほしいタイプ。
だとします。
Aさんは、おそらく、失敗して、人から攻撃されるのが怖いんです。
孤立無援の世界で、どうしていいかわらなくなります。
どうしていいかわからないというのがとても怖い。
自分はまだ十分な能力が身についていないのに、
自力で頑張らないとけない環境に「投げ込まれてしまった」。
そんな気分です。
Aさんが責めるのは、どちらかというと環境や相手です。
Bさんは、失敗したときに、
自分への評価が落ちることがイヤなんです。
なぜなら、自分はどうしようもなく欠けたところがある、
あるいは、治しようがない傷を(心や在り方に)負っている。
だから、愛されない。自分は悪い存在だ、というように、
苦しみの原因をすべて自分に向けます。
途中までは、考えていることはすっかり同じで、
感情の表現も大きな違いはないように見えます。
でも、心の奥では、全く違うことが起きています。
このエクササイズを体験してね、
過去に心理的なアプローチだけで、
その人に何が起きているか見ようとしたときに、
たくさん間違ってきたなぁ、ととても反省しました。
で、間違わないための方向性ももちろん学んできました。
それが空っぽになるということです。
空っぽにして相手と向き合う難易度としては、
自分自身との対話
が一番難易度が高く、
次が、日常の人間関係
一番、難易度が低いのがセッション
だと、わたしは感じています。
セッションは結果が伴うので、
空っぽじゃないと、
上手くいかなかったり、
後味が悪かったり、
それに見合った結果がでるからわかりやすいし、
セッションの場、という日常とはちょっと違う空間になるから、
思考を脇に置きやすいからね。
とすると、ヒプノセラピーを学ぶことを通して、空っぽを学ぶのは、
遠回りに見えて、近道なのかもしれないね。
空っぽになるのは、別に、カウンセラーやセラピストになるならないに関係なく、
日常の人間関係でも、
自分との対話でも、
本当の意味で相手と出会うために、
とっても有効なことなんだよね。
現在提供中のセッション一覧