太宰治生誕100周年
ついにあの文学作品
「人間失格」
が映画化された。
読むたびに
考えさせられる作品。
大学4年の時
はたから見れば
何不自由することが
なさそうな境遇の
葉蔵(主人公)が
どうしてこんなに
落ちていくのか
当時は理解不能だった。
考えるのが苦しくて
逃げ出した記憶がある。
当時はテーマが
重すぎて耐えられなかった。
漫画で読もう名作
シリーズで久しぶりに
「人間失格」に再挑戦。
漫画なので さらりさらりと読めた。
ザッと読むのだけなら1時間でも可能だ。
ただ、この時は学生の時の苦しさが
ややトラウマとなっていて
思考を深く切り込めなかった。
そして、今回。
2時間でこの重いテーマを
表現しきれない・・・
などの前評判を聞いていたが
なんのなんの
私的には
一番よくわかった。
もやもやが晴れた。
学生のときには
恵まれた環境にいながらどんどん堕落していく
「葉蔵」の境遇がうらやましい部分もあり
こんなに恵まれているのに 何故??
みたいなところがあり 理解できなかった。
今なら
「人間が幸せや生きがい」を感じるためには
境遇が恵まれている というだけでは
満たされないものがあることがよくわかる。
自分の存在価値を見いだせない苦しみ。
目標を達成する喜びのない苦しみ。
身近に心から信じることのできる人がいない苦しみ。
ということがわかってきて
今なら 彼の立場を感じ取れるようになった。
例えば
親の七光り・・・と呼ばれるような人であっても
自分としては 相当な努力をしているかもしれない。
それなのに どうしても親と比較されたり
周りの人の「ひがみ」や「やっかみ」が
あって 自分を正当に評価してもらえない
ことがあるかもしれない。
「ありのままの頑張った自分を
認めてもらえない苦しみ」
というものだ。
また、
あまりに裕福で、実力のある家系で
あったがために
十分な親の愛 とくに母親の愛に
恵まれなかったがために
自分をうまく愛することができず
その結果 人をうまく愛することが
できない 信じることができない
ようになってしまったのかもしれない。
そんな 「葉蔵」が
純粋無垢で絶対 裏切ることはない・・・
と信じ 妻にした女性に裏切られた時
今後 すべてのことを
信じること(人)を信じることが
できなくなったとしても
やむを得ないかもしれない。
漫画や原作を読んでから
見た方がよくわかる映画ですが
いきなり映画で見ても
十分理解できる作品に
仕上がっていたと思う。
今までの「人間失格」の中で
一番 さわやかに終わってくれているので
とても 救われたのです。
本作、配役(キャスト)が良くて
とても楽しめます。
個人的には私は
「葉蔵」の悪友「堀木正雄」役の
伊勢谷友介の 大ファン。
そうそうたる俳優の中に並んでも
「格別の存在感」
ますますの活躍を期待しています。
ちなみに 私の場合
信じられる家族が身近にいて
時を忘れて打ち込める何かがあって(仕事が望ましい)
日々少しずつでも進歩していることが感じられ
そしてたまにでいいですから
人や世間に努力を認めてもらえる
ようなことがあれば
幸せですね。^^ ^^!
「人間合格」でありたいです。
RECOM㈱代表取締役
「あなたの健康は家が決める」
著者 田中勇一


