本日は
⑥「初めて使う新しい設備がスムーズに使える」
についてお話させて頂きます。


新しい住宅に住むことは、新しくてきれいで、

気持ちの良いものですが、慣れない設備もついていて、

初めはとても戸惑うようです。


本日 お話させて頂こうと思うことは単に 

「設備」だけのことではありません。


住宅を建築するためには いろいろな手続きが必要です。

住宅会社が代行してできる手続きもありますが

その多くはお施主様(お客様)自らが行わなくてはならない

ものです。


初めて住宅を建てるか、2回目であっても何十年ぶりという住宅計画で
面倒な手続きをいかに手間少なく、簡単に行うかについて

これがうまくできれば大変だ大変だといわれる住宅計画を

もっと楽しむことができると思います。


まず、住宅計画をスタートさせるとして

どんな手続きが必要なのか

住宅計画の全体像を先まで見通す

ことができるといいですね。

みんな、先がどうなるかわからないから心配なんです。


最近 住宅会社は分業が進んでいて 自分の担当の部分は
よくわかっているのだが、全体の手続きをしっかり説明できる人が
残念ながら少なくなっています。


お客様にはどうしても必要なときだけは、
会社を休んでもらって手続きをとってもらったり、

役所に何回か行って頂くことになります。


忙しいお客様のために、あらかじめできるだけ早く時期にしかも
できるだけ少ない回数で手続きを済ますことを
住宅会社の担当者は配慮すべきなのです。
お客様は そのように段取りをとってくれる担当者であるかどうかをも
打ち合わせ段階でチェックしておいて下さい。 


①まず、住宅会社選び 雑誌、住宅展示場、インターネットなどを通じて
住宅に関する基本情報を入手しましょう。


失敗いない家づくりに関する書籍は今たくさん出ていますので、1冊か
2冊くらいは読んでみるとよいでしょう。

その手の本は自社工法の礼賛本が多いですが 

その部分さえ割り引いて読めば70~80%は

すぐに使える知識の宝庫です。

住宅ローンを利用する方は、ローンについても本を読んでおかれることをお勧めします。
お金のことに関しては知識があると、これから先とても安心できます。


③そして、できれば、売り込みをしないことが前提ですが、

「住宅に関する勉強会」
なんかがあったら、思い切って参加してみましょう。


④さて、自分にとって相性のよい担当者、設計者で出会えたら

まず全体の資金計画と支払い計画をつくってもらって、

どの位の予算で計画すべきかをつかんでおきます。


⑤その上で間取りの打ち合わせです。
(ここから打ち合わせの部分は省きます)


⑥実際の予算が出てきたとします。

この段階位で、住宅ローンを組む予定の方は 融資の事前審査を受けます。

建築会社を完全に決める必要はありませんので、

建築予定(つもり)の会社さんを通じて事前審査をしてみましょう。
ローンの審査は必要資金分ちょうどの審査ではなく、

もしもの時に備えて 100~200万円程度多めの金額で審査を受けておきます。

もちろん余分に借入する必要はありませんがどうしても必要になってしまったとき、

再度審査を受ける手間を省くことができるからです。

ローンの審査には 
  ①役所の所得証明②前年度の源泉徴収票(会社で貰う分)
  ③運転免許証の写し④社会保険証の写し(勤め先・勤続年数の確認)が最低必要です。
  他の書類は住宅会社がそろえてくれるでしょう。



⑦ローン審査が合格、間取りが決定する頃には、

お願いする住宅会社を決定することになります。

間取りが決定すると建築確認申請手続きを行います。
建築確認申請には、構造計算、換気計算、等の手続きを伴いますが

これらは、すべて住宅会社がやってくれます。
平成20年度の法律改正で、欠陥住宅を防止するための

第三者保険が法律上義務化されました。
そのため、保険の加入手続きもこの段階で行います。


⑧確認申請手続きが合格すると着工となります。
建替え工事の方の場合は仮住まいへの引っ越し、

既存建物を解体する前のあいさつ回り
そして解体工事が必要です。


⑨住宅工事の着工前には地鎮祭を行います。
地鎮祭は、お施主(お客様)が神主を指定しないのであれば 

事前準備、神主の手配からすべて住宅会社が行ってくれます。

神主様へのお礼として3万円(お供え代金含む)を
お渡しするだけで、地鎮祭を終えることができます。


⑩上棟の時 建築工法がプレハブ、ツーバイフォー工法の場合 

いわゆる棟が上がったことを祝う上棟がいつの時点かが不明確に

なってきているので上棟式は行われない場合も出てはきました。

とはいえ、日本の個人住宅は75%位が在来木造で建築されますので

上棟という建物儀式はまだまだ残っています。
ただ、上棟の時に 神主さんを呼んで儀式をしたり、

昔のようにモチ捲きをすることは今はほとんどありません。

ちなみに、注文住宅の場合の

一般的な上棟日の例(フルサイズ)を申し上げると
大工さんが休憩する10時と15時にお茶とお茶菓子、

お昼にはお弁当とお茶 17時頃仕事を終えられる頃に

折詰弁当とお酒(2合瓶)、そしてご祝儀をお渡しする。

という感じでしょうか。


これだけのことをすれば、今の時世としては最大級の

上棟のお世話と言えるでしょう。

現実には多くの場合、略式(簡易)に上棟を済ますことがあります。

今ではこちらが一般的です。

お昼のお弁当とお茶 そしてお帰りになる時に

折詰弁当とお酒をお手伝いの大工さんに渡し、

祝儀は大工の棟梁さんにだけ渡す。
これだけで十分です。


⑪工事の途中 毎日のお茶出しは、

今の時代はっきりと「いらない」でいいでしょう。
たまに現場を覗きに行った時に、

あったかいお茶か冷たいジュースを差し入れすれば
それでとっても喜んで頂けます。
もちろん覗きにいく暇がない場合は 

それもなさらなくても大丈夫です。


⑫建築が始めると 

住宅ローンを利用する方はローンの本申し込みです。
本申し込みは住宅会社が代行してやってくれるので、

ご自分で動くことは
あまりないと思います。


⑬建物の表題登記手続き。

子供が生まれたら出生届けを出すのと同じように建物が

新しく出来たら法務局に建物の出生届を出さなくてはなりません。

法律上の義務になっています。

新しい建物の登記ですから、新しい建物の住所の住民票が必要になります。

建替え以外のお客様の場合は、

新住所に住民票を移転させて新住所の住民票が必要です。
ローンを利用する人はこの時に 同時に印鑑証明書も取得しておくと

いっぺんに役所の手続きが終了します。


⑭住宅ローンの金銭消費貸借契約(金消契約)の締結
お客様が銀行さんから融資を受けるための銀行との契約です。

この金消契約だけは融資を受ける本人さんが必ず銀行の

ローンセンターの出向いて契約しなくてはなりません。
おそらく会社をお休みして頂かなくてはならないと思います。


⑮この段階になると引越しできる日が決まってきますので 

引越し屋さんの段どりをとることができます。

また建物の完成後 お引渡前にいよいよ「施主立会検査」があります。
このコラムの主テーマである「完全引渡し」が実現するよう しっかりチェックして下さい。


⑯施主立会検査
「完全引渡し」が可能かどうか?

つまり約束した工事の残り(残工事)はないか?
不具合、寸法違い、イメージ違いがないかよくよく確認して下さい。


もし手直しがあったら「お引渡の日」までに完了するのかをしっかり確認して下さい。

ここまで学んできたあなたなら、自信もって施主立会検査の臨めるはずです。


ただ、建築工事現場は時間があるときはたまに覗いて、

疑問な点があるときは その時点で質問して、

疑問点を解消しておくとさらに安心できると思います。

現場を見るのが いきなり施主立会検査というのでは 

あまりにも住宅会社に任せすぎだと思います。

ここでのチェックポイントは、

建築途中の建築現場をあまり見せたがらない住宅会社がある

ということです。

あまり見てほしくないのでしょうか?


構造体や下地など大事所は完成してからは見ることが
できませんので自分の目で確かめておくことも必要
かもしれません。

また、担当の工事監督さんにマメに写真をとっておいてもらうのもいいと思います。

素人には写真を見てもわからないかもしれませんが、何か起こった時に確認できます。
それと写真をポイントポイントできちんと取るためには、マメに現場に足を運ばなくてはならないことを示しますから写真がしっかり残っているのは安心です。


⑰融資実行、引き渡し
残工事、手直しがしっかり完了していることを確認できましたら、

工事残代金の支払いとお引渡し・鍵を受け取ります。

このとき受け取るのは 
  ①建築確認申請書②役所完了検査③第三者瑕疵保険の保険証券④2回の気密検査報告書
  ⑤設備の使い方とアフターメンテナンスの説明書類⑥玄関と勝手口の鍵⑦火災保険の申込控え等です。



さて ここで

「新しい設備の使い方とアフターメンテナンスの説明書」

が出て参りました。


新しい家には当然 新品の住宅設備がついていますので、

すべての設備に保証書と使用説明書がついています。


しかし、このメーカーが作った使用説明書ほど 

何度見てもわかりにくい説明書はありません。


順番に説明してくれているのはいいですが、

「すぐに使う」「よく使う」機能について簡潔に書かれていません。


引越しのこの忙しい時に 

慣れない設備は「大きなストレス」です。


そこで、住宅の設備についてすぐ使う機能ばかりを 

「ダイジェスト版」として集めた説明書があると便利です。


もし、住宅会社の担当者がそんなもの作っていない・・・とおっしゃられるなら
あるとお客様からの質問が「グン」と減って後々楽になるから

ぜひ作って下さいとお願いしてみたらどうでしょうか。


設備が 動かない、使い方がわからない・・・

実は入居直後にあるお電話の多くがこれだったのです。


もちろん お引渡の時にご説明はさせて頂きますが、

なにせ一度のたくさんの説明を受けるのですから
いちいち覚えらいられないのが実情
なのです。


説明をさせて頂いて、もし忘れたらこちらをご覧下さいとすれば

お施主様と住宅会社のお互いが安心なはずなのです。


そしてもっと詳しく知りたい時だけ、使用説明書を読んでください・・・と

なっていたらどれだけお客様が助かることか。


ちなみに、設備の使い方だけでなく 

建物のメンテナンスの仕方、

電気代を安くするための生活の工夫(裏ワザ)

なども掲載しています。

壁に時計や絵などを飾りたい時の下地の探し方など 

すぐ使えるノウハウの塊です。



さて次回は いよいよ「完全引渡し」であるかの最終話

⑦入居後 不具合を見つけた場合に すぐに対応してもらえること
についてお話させて頂きます。



RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
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