映画封切3日間で興行収入15.4億円。
あの日本映画史上最大の観客数をあつめた「千と千尋の神隠し」に迫る勢いだそうです。
ということで早速劇場に足を運びました。
海辺の小さな町
海に棲むさかなの子ポニョが
人間の宗介と一緒に生きたいという我儘を貫き通す物語。
同時に5歳の宗介が約束を守り抜く物語でもある。
アンデルセンの「人魚姫」を今日の日本に舞台を移し
キリスト教色を払拭して、幼い子供達の愛と冒険を描く。
海辺の小さな町と崖の上の一軒家。
少ない登場人物。
いきもののような海。
魔法が平然と姿を現す世界。
誰もが意識下深くに持つ内なる海と、
波立つ外なる海洋が通じあう。
そのために、空間をデフォルメし、絵柄を大胆にデフォルメして
海を背景としてではなく、主要な登場人物としてアニメートする。
少年と少女、愛と責任、海と生命、
これ等初源に属するものをためらわずに描いて
神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである。
~宮崎駿監督意図~より
今回の作品は、最近では主流のCGを使わずに手書きで作ったところも話題だ。
確かに作画原画のスタッフ30名 これを動画にするためのスタッフはなんと74名と100名以上のスタッフでこの作品が生まれた。(パンフレットより)
海に意思があって、海を汚す人間から 生命に満ち溢れていた太古の美しい海を取り戻そうという発想が面白かった。
子供向けの作品なのに、大人の私は細かい突っ込みを入れて見てしまった。
できれば大人の頭をリセットして なんにでも興味をもってあるがままを受け入れる素直な心で鑑賞すると深いところでいろいろなものが見えてくる作品だと思う。
不思議がいっぱいあるので、子供の心になって想像力を精一杯働かせて謎解きしてみるとより一層楽しめるのではないでしょうか。
(NHKのプロダクトノートを見て 後日の書き足し)
宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」製作に取り組む300日の特集が 8/5NHKのプロフェッショナル(仕事の流儀)で紹介されました。
宮崎監督は33才の時に 「アスプスの少女 ハイジ」の絵コンテを手掛けました。
おじいさんや、やぎ、アルプスの風景を4~5才のハイジの目線から見た作画で表現。
この子供目線の表現に子供だけでなく、大人も童心にかえって夢中になりましたね。
思い出しますね、やぎがうれしくて高く高く飛び跳ねていたことを。
そうです。
山羊がはねても、大人目線より、子供目線の方がより高く迫力を感じるんだということを表現してくれていたんですね。
当時から宮崎監督の想像力には、周りのスタッフがいつも舌を巻いていたそうです。
監督の作品の主人公たちは、今も監督の中では現実に生きていて ちゃんと年も重ねているそうです。
宮崎監督曰く、
「となりのトトロの主人公 メイとサツキもちゃんと今は大人になっているよ・・・結婚しているかな・・・きっとそうだと思うけど それ以上は生臭いから 想像しないことにしているがね。」
その後 ルパン3世「カリウストロの城」で初の映画監督を行うが この時代 世の中は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」などのSFものが全盛で、今からは信じられない話ですが全くヒットしなかったそうです。
映画を作りたくても作らせてもらえない・・・不遇の3年の間にも 後に映画作品化されることになる「もののけ姫」「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」などの作品を発表していたそうです。
そして、時代がやっと 宮崎監督に追い付いてくることになります。
宮崎監督は、病気のために十分にお母さんに甘えることができなかった幼少時の体験から 「自分がこの世にいてもいいんだ。」と思えるのは 「人に楽しんでもらえた時」なんだそうです。
齢67歳になっても創作意欲も持ち続けている原動力は「人に楽しんでもらうこと。」だったんですね。
RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
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