本日は 住宅の長期の耐震・耐風性と耐久性のポイントの最後の残り2つ ⑦⑧について検証してみたいと思います。


ちなみに⑦⑧のおさらいをすると


⑦サッシ廻りで結露してカビが生えたり、枠が腐る。(サッシの性能、快適さに問題)
壁の内部で発生する結露(断熱性の低下、構造体の腐れ、快適さの低下)

⑦⑧は まとめていうと住宅の耐久性と快適さの原因となるものです。そこで 本日のテーマは 「住宅の耐久性および快適さが低下する原因とは」と置き換えさせて頂くことにさせて頂きます。


住宅の耐久性及び快適さが低下する原因とは


⑦⑧の問題は、実はやっかいな問題を含んでいます。
まず⑦は窓枠で結露が発生するとカビがはえたり、窓枠の廻りが変色してついには腐ってくる問題です。
窓枠での結露は 大量のダニのフン・死骸やカビの胞子を発生させます。そうなると家の中の空気が汚れ快適性が大きく損なわれることになります。
ところが この問題について現行の建築基準法上はなんら欠陥にはなりません。
なんと窓部分で結露して不健康・不衛生な建物であっても合法的建物なのです。
これから建物を建てようする人は、この事実をしっかり認識して ご自分で建物をよく吟味して住宅計画をしなくてはならないと言えます。

 
さらに ここでは⑦の結露より さらに深刻な⑧の問題を取り上げようと思います。

⑦の窓部分の結露であれば毎日まめに掃除すれば ある程度回避可能です。
しかし もしも結露が建物の構造体内部の壁の中で発生しているとしたらこれは自分ではどうしようもありません。

柱と柱の間に十分に高断熱とはいえないレベルの断熱材が入っている場合、室内の湿った空気が建物の構造体内部の壁の中に入ると 断熱材の中で結露が発生します。
断熱材が結露水で濡れると 断熱性能が大きく低下します。
例えば あなたが着ている衣服が暖かいのは、濡れていない(乾燥している)からなのです。
もし衣服の上から水をかけたとします。濡れた衣服を身に着けているとしたら寒いでしょう。衣服が濡れることで断熱性を失い、あなたの体温がどんどん逃げていくので寒いのです。

壁の内部結露の発生は断熱性の低下の問題以外にも深刻な影響をもたらします。
結露水が構造体(柱や筋交)のところで発生していたらどうでしょう。
木材は乾燥状態にあってこそ長期の耐久性を発揮しますが、濡れた状態のままだと変色し、ついには腐食してしまいます。
建築基準法にのっとって、しかも第三者保証を受けて建築された建物であれば、建物が完成した時点では十分な耐震性をもっていることでしょう。
しかし、その構造体が内部結露によって徐々に腐食していっているとしたら 想像してみて下さい。

法律上 問題ないからといって この内部結露の問題は建物の長期の耐久性と快適性に深刻なダメージを与えていることを考えておかなくてはなりません。
 それではどうすればこの結露の問題を回避できるのか。先にご説明させて頂いたように法律は当てになりません。
なぜなら現行の建築基準法下では結露が発生する住宅を建築しても、合法ですしなんのお咎めもないのですから。
いずれにせよ、結露問題を回避するのは、これから建築を考える施主の選択にかかっています。
 ここでの選択とは、十分な性能をもった断熱材を使って高断熱かつ高気密な工法を選択 し サッシについては最低でも室内側に樹脂を使った半樹脂半アルミのサッシを利用することです。室内だけでなく室外側も樹脂になっている樹脂サッシならなおのこと結露を防ぐことができます。


 それでは当社が建築しているソーラーサーキットの家(SCの家)の場合はどうなのでしょうか。

次回は ソーラーサーキットの家が どのようにして結露の発生を防いでいるのかについて綴って参りたいと思います。お楽しみに!


RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
RECOMweb http://www.recom.ne.jp/