今回は 今とこれからを両立させてくれる作り手(アドバイザー)に関するお話です。


 「弱者がハンデを感じない家作り」において、長期に渡り提案アドバイスを出し続けてくれる作り手としてのパートナーはどのような人であろうか。まず思いつくのは、全国区でモデルハウスをもって販売活動するハウスメーカーという人が多いかもしれない。

ハウスメーカーの特徴は

①全国の住宅展示場にモデルハウスを出店している。


②大量仕入・大量生産・大量販売を行っている。


③本部の専門スタッフが消費者のニーズを調査して商品開発している。


④商品カタログ・設備仕様カタログが充実している。


⑤大手としての知名度と安心感を売りにしている。


⑥テレビCMなど全国区で広告宣伝を行っている。

などが考えられる。一般の消費者が住宅を検討し初めた時には、まず住宅展示場に足を運ぶというのもうなずける。


それでは、ハウスメーカーなら「弱者がハンデを感じない家作り」をもっとも理想的に実現してくれるだろうか。ハウスメーカーに勤務したことのある私の見解は、「そうとも言えるし」「そうとも言えない」というものである。


各ハウスメーカーの営業店舗には、それぞれエース級の営業マン・設計士・インテリアコーディネーター・工事監督が配置されている。その組み合わせが最良・最適であるときは確かに最良の配慮の行き届いた住宅が実現していた。

しかし、大抵の場合は、新人の不慣れな担当者だったり、成績優先の担当者だったりして じっくり時間をかけて的確なアドバイスを受けられることは少なかった記憶がある。


建築を考える建て主さんなら誰でもプランの検討段階は間取りや設備仕様をじっくり慎重に考えたいものだ。


ところが、じっくりと親身に付き合ってくれるので好意を抱き始めた担当者から、突如月末だから、決算だから早く契約して欲しいと急かされることがよくあるのだ。


わかってはいたものの、所詮営業成績のためだったのか・・・と夢から覚めて興ざめした建て主さんは少なくない。


一生に一回の住宅の計画において、住宅会社の成績の都合そのものでしかない「月末」や「決算」の何が関係あるというのだろう。


そのうち住宅計画をお世話してくれた担当者はハウスメーカーが全国区であるために、ある一定期間が過ぎると転勤していなくなってしまう。


残念ながら「長期に渡る計画を立てて、アドバイスを出し続けてくれるパートナー」 にはなってもらえそうにない。


それでは、地元の工務店ならどうだろうか。転勤のない地元の会社なら 長期にアドバイスを 出し続けてくれるパートナーとなりうる条件はもっている。


ということは、ここでは肝心の提案力・技術力・実績信用力の見極めが重要となる。そうは言ってもハウスメーカーと違い中小規模の工務店(住宅会社)に依頼する場合、会社毎の個別性が大きいため、当りはずれが大きいことが心配される。


そこで安心して任せられる工務店(住宅会社)を見極めるコツを挙げてみる。


①どのような思いで家造りをしているのか。(中小規模の工務店・住宅会社の場合、社長の考え方・方針に大きく左右される。)


②保証やアフターサービスについての考え方を調べる。(地元密着なら、ここを重視するはずだ)


③実際に建築した人の感想を聞いてみる。(建築したお客様の声をできるだけ多く見せてもらう。既に住んでいる方の家を見せてもらうのも良い。)


④実際現場ではそれはどのように反映されているか。(建築現場に足を運んで確認する。)


⑤ 過去の打合せ事例を教えてもらう。(図面やパース 打合せ控え等を見せてもらおう)


⑥ 大まかな資金計画は初めにしてもらう。(経験豊富なプロなら設計にかかる前でも概略の予算と支払計画は作ってくれるはずです。きっちりとした予算で計画を進められるかを確認) 


⑦打ち合わせに入る前に営業方針を聞いてみる。(しっかり打合せが完了する前に契約を急かしたりしないか。納得いくまで打合せしてからしか契約しないこと。)

☆建て主様の「今」の悩みや要望をとらえ、建て主様自身では想像しきれない「これから」(未来)に対応できる住宅の提案ができるか。そして使い勝手と耐久性・快適性を両立させる工法とそれを実現できる技術力・経験をもっているか。以上をしっかりチェックして下さい。


幸いインターネットが発達した現在においては、建て主がその気になれば、足を運ばずとも かなりの情報が、自宅に居ながら手に入るようになっています。


まず下調べをしっかりし、そしてそれがその通りの事実であるのかを実際に訪問して、納得がいくまで何回も確かめることで、理想の住宅会社と担当者に出会えることでしょう。


住宅の「今とこれからを両立させてくれる作り手」とは は以上です。


RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
RECOMweb http://www.recom.ne.jp/


次回は「長く住まえる住宅造り」を考える上で、住宅を取り巻く社会情勢の変化について綴っていきたいと思います。お楽しみに。