「長く住まえる住宅造り」をテーマに
田中が研究してきたことを綴っていくシリーズ。
第2回目は 「弱者がハンデを感じない家造りとは」です。
少し長いお話になりそうなので
前篇: これまでの住宅の問題点 A B C
後篇: ABCの問題点を解決してくれる住宅とは
に分けて綴っていこうと思います。
「弱者がハンデを感じない家造りとは」(前篇)
これまでの住宅の問題点
これまでに住宅にはどのような問題点があったのか。
少し具体的に見てみることにします。
問題点を
A.間取上のもの
B.温熱性能(快適性能)に関わるもの
C.結露・カビ・ダニなどの健康・衛生上のもの
に分けて検証します。
A.間取(プラン)上の問題点
①段差の問題
(部屋ごとの段差、玄関の段差、浴室の段差 。つまづき転倒し、骨折の原因になっている。)
②狭いトイレ・洗面・浴室、廊下
(車椅子が通らない、介護者が付き添えない。手すりが付けられない。)
③小さい小部屋に区切られていて使いづらい。冷暖房の効率優先のため部屋は細切れで 開放的な間取りになっていない。
④独立していった子供たちの部屋が余っている。個室で可変性が乏しく利用しづらい。
⑤老後になると2階は使わない。しかし、1階だけで暮らせる間取りになっていない。
⑥新築プラン設計時に、将来の改築(リフォーム)への配慮がなされていない。(構造上の問題、下地の問題、給排水の問題、電源の問題)
B温熱性能(快適性能)の問題点
①日本は素足文化なのに床が冷たい。足が冷えて夜なかなか寝付けない。
冬は朝起きるのがつらいし、寒さによる肩こりもひどい。
②逆に夏は2階が暑く、クーラーをかけずにはいられない。
③これまでの家は、快適さを向上させようとするとエネルギー多消費型となり不経済なので、我慢して暮らしていた。その結果冷暖房している部屋とそうでない部屋との温度差が大きく不快であった。
④冬場、家の中では特にトイレ・洗面所・浴室が寒く 夜中にトイレにいくのもつらい。日本の住宅は浴室での溺死者は欧米の数倍と報告されている。
⑤これまでの家は気密性が低いので、すき間風や外部の騒音にも悩まされていた。
C.健康・衛生上の問題点(結露・カビ・ダニ等)
①冬は窓枠で結露が発生。結露水のため窓枠は腐食し、カビが生えている。
②窓換気に頼るばかりのため、窓を開放できない季節は室内の空気がよどみ、カビ・ダニが大いに繁殖する環境をつくりあげてしまっていた。
③結露が壁の中の構造体で起こった場合に、断熱性の低下、構造体の腐りを起
こし建物の耐久性と快適性を著しく損なわせていた。
以上のような問題点がこれまでの住宅の問題点としてあげられます。
後篇は 「ABCの問題点を解決してくれる住宅とは」です。
お楽しみに
RECOM㈱
代表取締役 田中勇一
RECOMweb http://www.recom.ne.jp/