SAYURI、観ました。映像はとても綺麗でしたが、私にはやはり違和感が残ります。もっとも原作自体が外国人が書いたものであり、SAYURIそのものが目の色が他人の色とは違う、日本人の中でもすこし違和感のある存在であるという設定でもあり、純粋な日本の舞妓でなくても「正解」といえるのかもしれませんが・・・。私は自分で着物を着ますし、最近京都によく行き、本物の舞妓さんを見かけるとそれこそ目を皿のよーにして視線を送ってしまうので・・・チャン・ツィイーの舞妓さんには、綺麗だけれど、やはり日本のものではないアジア人の感じを受けてしまいました。「ハリウッド流にアレンジ」とか映画評には書いてありますが日本人が日本人の誇りを捨ててしまったような気さえしてしまいます。

まず、芸妓のお姉さんたちの着物の着方がなってない。本物は確かに襟元はぐっと抜いていますがもっと上品で色香の種類が違います。そうやってかっこよく着ることに血筋をあげている職業なのにね。日本髪ではありえない髪型にてっぺんに挿した華かんざし。そして極めつけは「おしとやかでない」こと。はだけまくっているし…。唯一、豆葉ねえさんのミシェール・ヨーだけは合格点でしょうか。確かにアジアンビューティが美を競う綺麗な映像です。キャスティングも物語にはあっているように思います。でもやっぱりあれが本物の(京都が守ってきた)日本の美だと素直には言えません。一番かっこよかったのは予想通り日本人の桃井かおりさん。髪型も着こなしも役柄にあい抜群です。

万一、着物にも日本文化にも全く興味が無いという方でも、日本語交じりの英語で京都の花街を描くのには苦笑してしまうでしょう。