三島由紀夫原作の「春の雪」、とても観たかった映画です。先日行った美輪明宏さんの音楽会で三島由紀夫と親しかった三輪さんが熱く推薦されていましたし^^。
時は大正時代、由緒正しい華族のお姫さま(竹内結子)と新興公爵家の嫡男(妻夫木聡)の恋物語なのですがただの恋愛だけではありません。現世では悲恋であるこの二人の関係がずっと繋がっていつかまためぐり合う・・・という背景に輪廻転生という大きなテーマがあります。
絵的にも優雅を尽くした衣装やセット、カメラワークでとても綺麗なので、難しいことを考えずただうっとりとする観かたもいいのかもしれませんよ^^ヒロインの「聡子」は華族のお姫様なので、大振袖の正装や大正時代のレースを多用したドレスなど衣装も24点もあるそう。女優さんも美しくとても綺麗でした。当時は外国製のオーダーであったことも多いらしく、昔の映画のように俳優さんの身体に合わせてオーダーしたものを着ていますから、それこそシャツ一つとってもとても完成度が高いのです。
原作は読んでいたのですが、最初のシーンから一気にこの映画の世界へ入りました。素晴らしい演出だと思います。女優のラインナップも素晴らしい。聡子に付き従っている老練な蓼科役にあの大楠道代、月修寺門跡に若尾文子。大楠道代は、最後の乱れ方が凄い、あれぞ女優です・・・。若尾文子は尼役に相応しく神々しく優しく厳しい、選ばれた人にしか出来ないでしょうね。聡子に求婚する宮様の及川光博もはまっていました。日本の綺麗さや美学満載の映画です。