いつの間にやら、暦は5月に
そして、季節は夏へと変わっていました。
みなさんはゴールデンウィークはどのようにお過ごしでしたか?
わたしは大阪から岡山、島根へと帰省、観光、結婚式、法事と
なかなかハードな日々を送りました。
今回の旅では以前から行きたいと想っていた
出雲大社への参詣が叶いました。その模様はまた後日記事にいたしますね。
今日は岡山にある吉備津神社のお話です。
この神社はあの有名な桃太郎伝説の元になったといわれています。
岡山駅から吉備線で約15分。
吉備線は今年4月から「桃太郎線」へと名前が変わっていました。
ワンマン電車で吉備津駅へ向かいます。
緑豊かな松並木を歩いてゆきます。
松並木を抜けると、神社が姿をあらわしてきました。
ご祭神は「大吉備津彦大神(おおきびつひこのみこと)」
その昔、この地には鬼のような温羅(うら)というものがいて、
人々を困らせていたそうです。
そこで朝廷によって派遣された四道将軍のひとり、
吉備津彦命がこの温羅を退治したと言われています。
階段を昇り、北随身門を抜けると拝殿・本殿が見えてきます。
長い廻廊を抜け、温羅の首が埋められているという
御釜殿に向かいます。
温羅の首は串にさしてさらされている時も、
御釜殿の下に埋められても、
何年も唸り続けたそうです。人々は困り果ててしまいます。
ある日吉備津彦の夢に温羅からのお告げがありました。
「自分の妻に御釜の火を炊かせよ。そうすれば、吉凶を占ったやろう」と言いました。これが「鳴釜神事(なるかましんじ)」の始まりだそうです。
釜がどう鳴るかで、吉凶を占う神事である、
「鳴釜神事(なるかましんじ)」は今でもここで行われています。
一般受付もあるようですね。
本殿・拝殿を横から見ると、
「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)」という
ここにしかない貴重な建築様式がみてとれます。
とても美しい姿でした。
温羅というのは、百済出身の製鉄民族の長だったという話を
聞いたことがあります。
歴史というのは、勝ったものが残したものですから、
いくら良い施政者であっても、鬼にされてしまうこともあるのでしょう。
そんな観点から歴史を見てゆくのも、また楽しいものですね。
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