不動産鑑定書を依頼することが年に1度ぐらいありますが、これは当社が土地を購入する時に売主さんに価格を提示するための参考資料程度のものです。

 

なので、鑑定価格というのは依頼主の意向に沿った評価をしてもらうことが多いです。

 

先般も、土地鑑定額があまりにも恣意的に価格評価依頼されるので、そういう場合鑑定士は依頼を断っていいと国土交通省も言っていると言うニュースを読みました。

 

本来鑑定書は、不動産の評価を客観的に評価するものであるのですが、買う側は少し安い目に評価を、売り側は高めに評価をしていることが多いのです。

 

行政や取引に関係のない者が鑑定依頼すると余計な恣意は働かないので、本来の鑑定価格が出るのでしょうが、しかし鑑定価格は答えがないものですから、客観的に評価しても鑑定士の見方、データの取り方で評価額はやっぱり変わってくるものなのです。

 

鑑定書にン十万払う価値があるのか、これは鑑定書をどう使うかで価値のあるなしが決まることになるのです。