今年10月に契約が満了する案件があります。
 
既に、次の計画のためのテナントリーシングも終わり覚書の締結も済ませています。
 
問題は、今のテナントとの保証金の清算と原状回復なのです。
 
本来、保証金は契約書通り扱えば良いのですが、今から20年前に経緯があってテナントが負担すべき費用を当時当社に負担させているのです。
細かなことはここでは書けませんが、当社がテナントに土地を貸して事業をしてもらうと言うスキームが、当社が建物を建ててテナントに貸すと言う方式になっているのです。
 
許認可の関係で元々土地貸しを考えていたので、リースバックになってしまうと建物の固定資産税や設備の償却資産税等余計なランニングコストが掛かってしまうので、その分の負担を見てくれと当初より話していたのに、少し時間がほしいと言うことで先延ばしになり、挙句の果てには契約終了時まで話し合いができていないのです。
 
20年前の経緯は、テナントの方で知る人は一人もいません。
全て書類だけで判断してきます。
ところが契約書や覚書にはそう言ったことは一切書かれておらず、当時の担当者同士の会議録ぐらいにしか出てこないのです。
 
客観的に見て、きちんと書面で取り交わしをしてこなかった双方に不手際があると思うので、その点を踏まえた清算方法をこれから協議していかなくてはなりません。
 
これってかなり難しい協議になると思います。