みなさま、こんにちは
今回は、微生物を腸まで届かせるレシピについて、書きたいと思いますよろしくお願いします
ご紹介するのは、日本の糠漬けに値するドイツの発酵食品『ザワークラウト』です
キャベツとお塩だけで作るこの発酵食品は、出来上がりが、酸っぱくなります
ピクルスよりは優しい酸味で、キャベツについている乳酸菌が、発酵して、醸し出すお味です
ザワークラウトの酵素は、動物性のタンパク質の分解が得意なので、皮膚炎やじんましんなどの症状が出ている方や、食物アレルギーがある方は、お肉の付け合わせにして食べると、とても消化に優しいです
植物性の乳酸菌は胃酸にも強いのですが、さらに、しっかりと乳酸菌を腸まで届かせるために、今回のレシピでは、乾物も一緒に漬け込みました
乾物ザワークラウト
材料
キャベツ………………400g
(最初は少量の方が作りやすいです。)
天日の自然塩………9g
(お塩は普通、キャベツの重さの2%を入れるのですが、少し多目の方が、温かい時期は失敗しにくいです。)
お好みの乾物…約10g
鷹の爪………………1本
蓋が閉まるビン
(今回は縦10cm❌横8cmのビンを使用しました。)
塩揉みしますので、手に皮膚炎が出ている方は、ビニール手袋を使用してくださいね
作り方
①ビンを煮沸消毒します。
②キャベツの外葉を取り除きます。
③キャベツを浄水で洗い、千切りにします。
ポイント
細目に切った方が、塩揉みした後に水分が出やすいので、意識して細目に切ります。
④ボールに、千切りにしたキャベツを入れて、水分が出るまで、お塩で揉みます。
ポイント
キャベツから出てきたお水は、後で使いますので、捨てないでください。
⑤キャベツの入ったボールに、お好みの乾物を入れて、柔らかくなるまで揉み、10分ほど放置します。
今回は、富澤商店(TOMIZ)で購入した乾燥えのきを入れました
天日でしっかりと干されたお野菜などには、空気中を漂う微生物が、たくさん付着しています
普段のお料理でも、乾物を積極的に取り入れると、新しい微生物の取り込みがスムーズに進みます
天日で作られているものは、写真のように、しっかり天日と記載されていることが多いです。こちらは小田急OXで購入しました
水分が少ない食べ物は、腸までしっかり届くので、腸内細菌の餌にもなりますし、腸内のお掃除もしてくれます
また、乾物以外でも、私はよく、買ってきたお野菜を、あえて部屋に放置し、少し乾燥させてからお料理に使うこともしています
スーパーに売られているお野菜は、新しく見せるために、あえて水分を吸収させて、店頭に並べていることもあります
ピンとしたお野菜が全部、新鮮で体に良い、とは限らないので、注意してくださいね
レシピに戻ります
⑥煮沸消毒したビンに、⑤を詰め込みます。キャベツから出てきた水分も全部いれます。
途中で、種をとった鷹の爪を入れると、雑菌の急激な繁殖を押さえてくれます。
ポイント
空気が入らないように、上からキャベツをギュウギュウ押し込みます。
⑦ビンのギリギリまで詰め込んだら、蓋をしっかりと閉めて、常温で置いておきます。
ポイント
キャベツがしっかりと水分に浸っていないと、雑菌が増えてしまうので、水分が足りない場合は、一日に何度か傾けるなどして、水に浸してあげてください
夏の暑い時期などは、数日で、キャベツの色が、緑から黄色に変わってきます。
写真は一日目と二日目。まだ、分かりにくいですが、上の方が少し黄色く変化しているのが分かるでしょうか。
⑧1週間ほどして、味見をして、塩辛さよりも酸味を感じたら、出来上がりです。その後は、冷蔵庫に入れて、1年ほど保存できます。
注意:明らかに腐敗臭がした場合は、失敗です
出来上がったザワークラウトは、キャベツだけでなく、その汁が、最強の微生物ドリンクですので、捨てずに、少しずつ摂取してくださいね
脱ステロイド直後や体力が辛い方は、ネットで売っているザワークラウトを購入して、試してみるのもいいかもしれません
その場合は、微生物が死んでいない非加熱のザワークラウトがおすすめです
また、ザワークラウトに使うキャベツは、できれば無農薬栽培のものが理想的です。無農薬のキャベツは、微生物たちが、元気に発酵してくれます
なかなか、家の近くでは売っていないので、私は出掛けた先で、無農薬キャベツを見つけると買うようにしています
例えば、『ナチュラルハウス』や、『こだわりや』、小田急OXにおいてある『大地の野菜』などは、農薬や殺虫剤を何度使用したか、記載されているものが売っています
キャベツや乾物だけでなく、カラフルなお野菜や繊維の多い根菜なども入れてみると、とっても綺麗です
透き通ったガラス越しに、微生物の呼吸した小さな気泡が浮かび、とても魅惑的で、ビンの中に、1つの世界を創造した気分になります
微生物の視点から、健康体を作っていくことは、まだまだ奥が深くて、試行錯誤がとても楽しいです
様々な微生物を体に取り込むことで、1種類の菌が異常に繁殖することを防ぐことができます。それは感染症のリスクも下げ、微生物たちは皮膚のバリアも作り出してくれますので、断薬後の体には効果が高いと思います
1つの菌が増えすぎた結果が感染です。感染症になるということは、裏を返せば、1つの菌しか育てない体になってしまっているということです
酷すぎる感染の場合には、生死に関わる問題なので、抗生物質などの服用が必要ですが、慢性的に治療するには、抗菌薬よりも、たくさんの有用な微生物の育成が、安全な治療方法で、将来に起こりうる二次的な病気の発症も防ぐことができます
感染すると、精神的にも非常につらいので、症状が落ち着くまではしっかりと休養をとって、薬を服用し、元気が出てきたら、菌活を進めていきましょう
今日もまた一歩、できることを一つずつ、焦らずに、微生物を少しずつ体に取り込んで、薬の要らない健康体を作っていきましょう
次回は、ザワークラウトに合う安全で美味しいソーセージなどの加工食品のご紹介をしたいと思います
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました