度々、登場する次女。
我が家の元気印だが、一番やんちゃで、それでいて態度が悪い。
どこで覚えてきたんだろうかと思うような汚い言葉を連発し、全く言うことを聞かないこともしばしば。
私の入院中は大いに妻を困らせている。
そんな次女だが、三人兄弟の中では一番のパパっ子である。
態度は悪いが根は優しい。天真爛漫な女の子だ。
疲れて帰った私に、パパ一緒に寝ようといつも言ってくれる。
前回の一時退院で実家に帰っていた時も、私を家に連れて帰ると必死だった。
とにかく真っ直ぐな性格で内心は私のことをとても心配しているのである。
そんな彼女は、私がナクナル(亡くなる)ことを非常に恐れている(家族全員そうだが・・・)。
以前にも書いた通り、突然、「パパ、確認だけど、亡くなったりしないよね?」と言ってくる強者だ。
それ以来、次女はナクナルという言葉に非常に敏感になっている。
ある時、妻と妻のお母さんが私の治療状況について話していた。
残念ながら骨髄移植がナクナッタことを話していたところ、急に次女が、「パパ、亡くなったの!?」と慌てて聞いてきたらしい。
普段、タブレットのゲームに夢中でロクに人の話なんて聞かない次女だが、ナクナッタ・センサーは異常な反応を示す。
妻も慌てて「違う違う、手術がナクナッタんだよ」とセンサーをOFFにしてあげたようである。
私は子供のことを甘く見ていたようだ。
私が一時退院で食べたいものは寿司だと家族に言った時、長女と次女は「生モノ食べて大丈夫かな?」と心配していた。
看護師か・・・と思うレベルである。
子供たちは詳しい内容こそ知らないが、私がどんな状況であるかは十分に分かっていて、心の中では物凄く心配しているのだ。
本当はもっと色々聞きたいし、不安を吐きたいけど、じっと堪えていつもと変わらぬ姿を見せてくれる。
私なんかより何倍も大人なのかもしれない。
治療で弱気になってネガティブになっている自分が恥ずかしくなってきた。
いかん、大人として、親として、もっとしっかりせねば。
食欲がナクナッタとか、髪がナクナッタとか、そんなこといちいち言ってはダメなんだ。
な、そうだろ、次女?