ちっ。また雨か。気温は涼しくなったから良いけど、さすがにこんなにジメジメしていると気が滅入る。

 

どこかの国で昼間が無い季節があるらしいが、鬱病の人がとても多いらしい。

 

ヨーロッパに3週間くらいいた時に同じことを思った。このままでは暗い人になっちゃうぜ。

 

やっぱり、太陽は大事だ。天照の偉大さを感じる今日この頃。
 

そう言えば、鳩は元気だろうか?こんな雨続きでいささか鳩さんも嫌になるだろう。

 

そっと覗くと、いつもと同じ体勢でちょこんと座っている。

 

1日中ほぼ動かないのだが、この前少しだけ飛び立った瞬間があった。

 

確かではないが、その一瞬の間に巣の中に卵のような白いものが見えた気がした。

 

定かでは無いけど、きっと卵だろうと思って興奮した。

 

にしても、最近、オスの姿が全く見えない。

 

2週間前くらいは、せっせと枝を集めては忙しそうに巣を行き来していたのだが、すっかり姿が見なくなった。

 

そんな状況を見た妻はこう言う。「男ってそうよね。大事な時にいないのは一緒か」

 

いやいや、ちょっと待ってくれ。偏見もいいとこだろ。

 

俺は3人の出産すべてに立ち会っているぞ。もっとも、なんにもできないただの銅像だったけど。

 

きっと、オスはせっせとご飯を探しに行っているに違いない。子どもが生まれた時のためにせっせと働いているに違いない。
 

時を同じくして、母からメールが入った。今すぐ鳩の巣を撤去するように。何通ものメールが届いた。

 

なぜ、そこまで言うのか。それは、私の病気を気遣って、鳩の糞が持つ有害物質に決して触れてはならないという親心らしい。

 

そんなのは百も承知だが、庭には一切出ないし、眺めるのはいつだって窓越し。リスクは最小限にしている。

 

なんなら、鳩の糞よりも、常に一緒にいる子どものインフルエンザ菌のほうがよっぽど怖い。

 

しかし、そんな説明も通らないのが我がピアレンツ。たぶん、鳩が嫌いなんだろうな。
 

そんなこんなで、ここで鳩のことを書きづらくなった。これからは隠語で書くことにしようか。

 

いずれにしても、女子というのはいつだって恐ろしい。

 

「あなたも一緒ですか?」そう呟きながら、ちょこんと座るポッポのメスに語りかけてみた。