先に病院関係者に謝っておきたい。

 

これから書くことはあくまで私の考えであると同時に、大袈裟に描いていることをお詫びする。

 

感染対策はしっかり取られているし、医師や看護師の対応も終始万全の体制を取っていただいたことも付け加えておく。

 

その上で、一つ紹介したい。

 

皆さんは、病院は清潔で心安らぐ場所だとお思いだろうか?

 

私の答えはNOだ。

 

もちろん個室なら、一人しかいないのでそんなことはないが、共同の大部屋ともなると、各患者それぞれの治療状況や体調がある。

 

イヤホンおじいさんのように、ベッドの上で全ての技をこなす人もいれば、食事が終われば周囲が食事をしていてもお構いなしに、真っ先に歯磨きをしにペッペッやる人もいる。

 

当然、大小の便をこなす人もいる。

 

部屋の配置によっては、洗面台やトイレの真横になる場合もあり、否が応でも音はよく聞こえてしまう。

 

また、抗がん剤の影響で吐き気が止まらない人は、食べては吐き、食べては吐き、を一日中繰り返す。

 

それが病院なのである。

 

最も、この病棟は白血病という思い病気なのだから、少々特殊かもしれない。

 

安全で平和な社会で過ごしてきた私にとって、ここは刑務所か、戦場か、と思う様なシーンがいくつもあった。

 

最初は抵抗があったが、個室に移りたいという気持ちは無かった。

 

こんなことでへこたれていたら、病には決して勝てまい。

 

刺激が無いと心身も弱っていく。

 

そして、何よりユニーク過ぎてネタには困らない最高の環境だからだ。

 

繰り返し言うが、あくまで各患者の下世話な話なだけで、病院の設備や対応には全く問題なかったことを改めて申し上げておく。