プレドニンに加え、スプリセルという薬が一種類増えた。

 

先に申し上げた通り、私の場合はフィラデルフィアの妖精さんが来てしまったので、この薬を服用しないといけない。

 

この薬が厄介で、脱力感、気持ち悪さが副作用として出てくる。

 

同時に、猛烈な便秘も出現し、気持ち悪さが拍車をかける日々が続いた。

 

眠いのだが、眠った瞬間、頭がグオングオンしてきて眠れない。

 

寝ては起きてを繰り返し、何とか抜けてくれるのを待つのである。

 

昼前に終われば御の字だが、夕方まで症状が続くこともある。

 

便秘も相まって、食欲は一気に無くなり、

 

昼も夜も半分以下しか食べられない日々が続いた。

 

唯一の救いは、白血球の数が順調に減少を辿り、非常に良い数値を保っていることであった。

 

それを励みに頑張って薬を飲み続けたが、一度気持ち悪くなると、それは連鎖する。

 

直接的原因ではないプレドニンも、実は相当苦い薬なのだが、今まで普通に飲めていたものが飲めなくなってしまう。

 

手に汗握りながら薬を取り出し、手を震わせながら飲む。

 

ある時、手が震えすぎて、2、3粒ポーンって飛んだ。

 

慌ててナースコール。

 

看護師さんも必死である。

 

治療において薬は一粒たりとも間違ってはいけない。

 

見つけた日には「あったあった!」と言ってみんな総出で喜んだ。

 

治療はまだ第一フェーズの序盤も序盤。頑張って飲み続けるしかなかった。

 

そして、もう一つの敵である便秘と下痢。

 

これが相当大変だった。

 

薬の影響で便が出なくなると全身に支障をきたす。

 

下剤を何種類か試しながら、放出していくだのが、飲み方によっては、一日五回くらい水下痢が出ることがある(お食事中の方すみません)。

 

これまたキツかった。

 

この副作用とは時間を掛けてお付き合いをしていくしかなった。