眼帯をして散歩をしていると
近所の人から声をかけられた。
白内障は多くの人が経験している。
網膜静脈閉塞症と白内障をやった人とは
お互いの経験を話し込んだ。
いろいろな人から
まだたった2週間だから
これから必ずよくなると言われ
少しは気が楽になった。
痛感したのは、
経験のある人とない人とでは
共感度に雲泥の差があるということだ。
もちろん誰からの励ましの言葉も嬉しいが、
目の手術をしたことのある人の言葉は
響く。
同じ不安を感じたからだ。
結局人間は経験してやっとわかるということなのだろう。
ある人物は、
網膜剥離も白内障も
よく聞くし、
二時間の手術なんて、
短い、と言った。
経験してみればいい。
きっとそんなことは言えないだろう。
一方、
高校の友人Kが買い物に連れて行ってくれた。
一緒に買い物をしながら
時間が高校生のころに戻った気がした。
私の言葉遣いも変わっていた。
とってもリフレッシュできた。