テレビで「ライ麦畑でつかまえて」の特集をやっていた
今では世界で最も広く読まれているのに
一時期禁止されていたというのに興味を持った
村上春樹が訳しているくらいだから
きっと面白いだろうと思い
私立図書館で検索して借りたら
それはなんと英語版だった
これは読むのに時間がかかると思ったら
2週間の貸出期間内に読み終えた
スラングが多く
何度も調べたが
文自体は非常に平易なもので
ほとんど話し言葉だった
音読して気づいたのは
文章にリズムがあって読みやすい
それが広く読まれる理由の一つだろう
とにかく学校では習わない汚い言葉が
異様に多い
それとこの10代の主人公のすることが酷い
酒、タバコはもちろん
嘘は平気でつく
喧嘩っ早いくせに意気地なしで
寂しがりや
それがどこかで変わるのかと思いきや
そのまま・・・
とはいえ発禁にするほどの内容はなく
むしろ
ティーンエイジャーの心情をそのまま表現していて
若者が共感できる
いや、
この本は
大人の方が共感できるかもしれない
無職でどんな求人に応募しても落ちてしまう
私のような人間は
主人公の気持ちがよくわかる
これまで読んだ本の中でも特別なものになる
これから二種類の日本語版を読み比べようと思う