初めてアメリカ人で侍ジャパンの一員となり、
世界一に大きな貢献をしたラーズ・ヌートバー。
彼の活躍までには
多くの日系アメリカ人の歴史があった。
第2次世界大戦前、
セミプロで人種や地域ごとにチームがあった。
カリフォルニア州フレズノに
日系人の野球チームがあった。
彼らは他を圧倒する強さだったという。
1934年ベーブ・ルース率いるメジャーのオールスターチームが
日本に来たのは、
1927年日系アメリカ人銭村健一郎氏が率いる日系人チームが
ベーブ・ルースのMLBオールスターチームに
13対3で圧勝したことに端を発する。
当時、日系人は体格では負けていてもメジャーの選手には劣らない実力があったのだ。
真珠湾攻撃で
第二次世界大戦が始まると
日系人は敵と見なされ
12万人以上の日系人が
財産を没収され、
強制収容所に収容され迫害された。
戦前から戦後にかけて野球は日系アメリカ人にとって
心の拠り所だった。
そういう歴史を背負っている日系アメリカ人にとって
ラーズ・ヌートバーの活躍は大きな誇りであり、
日系人の子供にとっては目指すべきヒーローなのだ。