幸福への反抗


我々にとり、幸福程、容認してならないものは存在せぬのである。


幸福では日常的な些細な苦しみしか救えない。
なぜなら、日常的な何の変哲も無い生活こそ幸福だからである。
幸せ者は、体制に守ってもらい、暮らしている。
幸せ者に芸術はわからない。
絶望も自覚できない。
ということは、
究極に怠慢であるということだ。
幸せ者は幸せ者同士、集まり、毎日を楽しみ、没落していく。
裏腹に不幸せ者は、この世の真理を悟る。
己は不幸という立場で、幸福を批判する。
これぞ、「革命的幸福批判観念形態」だ。