詩No.112「幸福拒絶」幸福拒絶幸福は最悪の堕落である。幸せ者よ。幸福を満喫するが良い。ただ、君たちにはわからない。社会的弱者の本当の価値が。いや、言い変えれば、一見社会的弱者と映ろうと当人がネガティブであれば、強者だということは。「生きているだけで幸せ」と、主張する者は生きているから、幸せなのではなく、幸せだから、生きているのだ。幸福はその即自存在こそが罪であり、理不尽なのだ。