皆さんこんにちは!
今回はHiFiGoさんからElysian Acoustic Labsさんというマレーシアのイヤホンメーカーの新作、Pilgrimをレンタルさせていただきましたのでそのレビューをしていきます!
高級イヤホンのメーカーなのですが、PILGRIMに関してはElysianさんの技術を用いたミドル価格帯の製品という意欲的なものとなっています。
約3000ドルのANNIHILATOR 、約1600ドルのDIVAという製品ラインナップの中でこのPILGRIMは約400ドル(399ドル)となってます。
これが高いのか、安いのか、ミドル機材目線の自分が僭越ながらレビューさせていただきます。
というわけで、今回のレビュー品です!
5月7日発売開始しました!
↑Aliexpress HiFiGoショップ
↑Amazon 販売元がHiFiGoなのをしっかり確認の上ご注文下さい。
高額商品なので今後、詐欺グループに狙われる可能性があります。
※なおメーカーからは商品リンク記載のみをお願いされており、他に何かメーカー側の指示で書いてる文言はありません。
また当ブログは各種アフィリエイトプログラムに参加しておりません。
HiFiGoさんとは?
Elysian Acoustic Labsさんとは?
PILGRIMの外観等
イヤホン本体の見た目
PILGRIMの音質傾向
PILGRIMのメリット
PILGRIMのデメリット
まとめ
HiFiGoさんとは?
今回もお世話になりましたオーディオ機器を幅広く扱うメーカーさんです。
特に中国系のクオリティの高いメーカーさんが取り扱われています。
日本には馴染みがないと感じる人がいるかもしれませんが、Amazonで見かけたことある人も多いかもしれません。
最初に貼ったレビュー品リンクでも分かるように、販売チャンネルが複数ありますし日本にもしっかりパイプがあるメーカーさんなので安心して利用できます。
3か所のリンクを掲載させていただきます。
↑HiFiGoさん直営
↑HiFiGoさんのAmazonページ
https://ja.aliexpress.com/store/5562139
↑Aliexpressのショップ(上記リンクからどうぞ)
Elysian Acoustic Labsさんとは?
最初にもちょっと説明はしてありますが、マレーシアを拠点としている高級イヤホンのメーカーさんです。
「一切の妥協を許さない」
という非常に強い決意を込めたメッセージがホームページ上に流れている程にイヤホンの製造に関して本気さが伺えます。
製品に関しても現在掲載されているのは2つのみですが、いずれも最初の紹介通り高級なものとなっています。
(約3000ドルのANNIHILATOR 、約1600ドルのDIVA)
正直自分の手の届かないような世界の製品ですが、今回はDIVAのおよそ1/4という価格で製品を出すということで日本においても注目されています。
実際、自分なんかのポストにも多数のいいねが来てました。
↑Elysian Acoustic Labsさんのホームページ
↑Elysian Acoustic LabsさんのPILGRIMのページ
PILGRIMの外観等
それでは早速、箱や中身をチェックしていきましょう。
シンプルな感じの外箱です。
箱には製品の説明は書かれておらず、他の面にPILGRIM、また別の面には小さく「The First Path(第一歩?)」の文字のみ。
上品さが伝わります。
サンプルなせいか梱包がピッチリ過ぎて箱の一部が凹んでいたのは残念でしたが、自分の次の方にはプチプチタイプの緩衝材でカバーして配送しようと思います。
箱を開ければPILGRIMがどーんと鎮座しています。
しっかりケースにはまっているので移動中にイヤホンが箱の中に落ちて暴れまわるとかは無さそうです。
たまに箱を開けてイヤホンがいない!?なんてことありますが、こちらはそういうことは確実に無いです。
MAKE NO COMPROMISES(一切の妥協を許さないの英文)
の箱の中にはイヤホンの説明書とクロス、保証書的なカードが入ってます。
最下層にはイヤホンケース。
外装の箱のようにシンプルかつ上品な装い。
ELYSIANのロゴマーク入りのケースを持つのも憧れますね
ケースの中にはSpinfit CP100?のイヤピとお手入れ用のブラシ、そして銀メッキの銅線が入ってます。
Pentaconn Ear端子のケーブルとなりますので、リケーブルのコストが高くなってしまう可能性は考慮する必要があるかもしれません。
ちなみにこのレンタル品は4.4mmです。
それとイヤピはCP100?のみとなってるので、このイヤピが合わない場合は他のイヤピを準備する必要もありますがなかなかイヤピ選びが難しかったです。
ケーブルそのものは非常に美しく、イヤホンとの組み合わせも非常に合ってます。
見た目から芸術品ですね!
ケーブルは部屋のライトのカラーを若干被膜に反映してるのですが、実際にはもっと銀色な感じです。
イヤホン本体の見た目
イヤホン本体については以下の通りです。
つや加工の部分は外箱のようなデザイン部分とブランドロゴ。
それ以外はマットな感じになっています。
気持ち良い音量で聴いてるとそれなりに音漏れもあるのはご注意です。
左右表記とシリアルナンバー。
この筐体は86番。
左右表記の有無は色々意見あるとは思いますけど、個人的にある方が事故も防げるかなと思ってるので好印象です。
左右表記の続きですが、慣れてる方ならこの色で大体お分かりになるかと。
オーディオ関係では右が赤というのが多いです。
親切な設計ですね
ノズル部分。
付属のSpinfit CP100が細いので取付がしにくい感じですが慣れれば大丈夫。
全体的に堅牢な造りなのでイヤホンをやっつけてしまう可能性は低いとは思いますが、一応気を付けてください。
最後に標準ケーブルとの撮影です。
金属筐体のイヤホンと白銀のケーブルの組み合わせ、最高ですね!
これだけでも所有欲を満たされるような見た目です。
それでは音の方も所有欲を満たしてくれるのでしょうか?
続きます。
PILGRIMの音質傾向
基本的な音質はフラットな感じで中音域~中高域~高域にかけてが特にきれいな女性ボーカル向けなイヤホン。
どの音域においても解像度が高く、またお互いの帯域を侵食するようなバランスの悪さも感じません。
音場も広く、金属筐体の程良い残響感も気持ち良い音になってます。
音のバランスとしてはボーカルが少しだけ前に出ているように聴こえます。
インピーダンスは9Ωと低いのですが、感度が101dbなので若干音量は高めにする必要があります。
約30時間のエージング後、以下の構成で音を評価させていただきました。
再生機:FIIO R7(ゲイン:HIGH HR音源音量:43、Amazon:55)
ケーブル:標準ケーブル
イヤピ:Spinfit CP100?(付属のイヤピ、バランスは良かった)
低域に関してはイヤピによってとても大きく変わるので、しっかりフィットするものを使わないと不安定になります。
基本的には重低音も低音も出てはくれますが、低域をメインとするようなイヤホンではないので低域ホンが好きという方には量感が少なくてアタック感も弱くてあっさりしてるなという印象を持たれるかもしれません。
ただこの音のバランスと考えれば全然不足しているという感じではなく、ズンズン鳴っていても他の低域楽器もしっかり聴こえるくらいに分離感も高い質の高い低域になっています。
中域にまでこんにちはしてしまうようなチューニングの甘さもほとんど無いので、低域が煩くてボーカルが巻き込まれるなんてこともありません。
ちなみに低域は全体的に後ろの方から音が来る感覚です。
各帯域の担当のドライバの出音の位置がしっかり違うからこそより他の帯域を巻き込むような下手な音作りになっていないのでしょう。
中音域は音がやや前に出てくるような感じで解像度の高い透き通ったきれいな音を出してくれます。
男性ボーカルが少し後ろに感じますが、声が消え入るような調整ではないので安心してください。
なので女性ボーカルの方が前方向に感じられます。
中心から横方向への音の残響感が良く、この辺は金属筐体の良い所をしっかり活かしているなと感じられます。
中高域に関しても調整は抜群で女性ボーカルが明るく明瞭に聴こえます。
個人的に男性ボーカルと女性ボーカルの評価を付けるなら女性ボーカルの札を上げます。
ここから高域への音も伸びやかで非常に好感が持てます。
濃密さの点では低域同様、ややさっぱり感があるのでその辺りが好きの個人差はありそうだなとは思います。
が、これ以上を望むと値段も青天井という感じがあるので個人的にはこの解像度と鮮明なボーカル、特に女性のボーカルがこれだけきれいに聴けて399ドルなら十分じゃないかと思います。
多分ここを更に改善しているのが別バージョンのNoirなんじゃないかと思ってます。
高域は特に良いですね。
中音域~高音域メインのイヤホンだと刺さりが気になるものですが調整がしっかりとされていて刺さりにやや敏感な自分でも快適に聴けました。
この刺さるか刺さらないかというポイントで中~高域がメインなイヤホンを避ける方もいるかもしれませんが、このPILGRIMに関してはその心配は無いでしょう。
またシャリシャリ感も無いので美しい高域を楽しめます。
上下左右、満遍なく音を響かせてくれるこの高音域の音場の広さが特徴的だと思います。
1DD+3BAそれぞれの役割の調整加減が本当に素晴らしいなと思います。
このドライバはこういう音が鳴るから積んでみて合わさってこういう音になるんですよという安価な造りのイヤホンとは全然違います。
それはそれで良い音になることも最近は多いので悪くはないですけどね。
そこからの音の調整とか、どの方向から鳴らそうかとか細かい調整とか高級機の技術を落とし込みましたの技術水準が高くて凄いと思いました。
ドライバだけじゃなく、やはり人の手による調整って凄く大切なんだなと分かる1本でした。
高級機へ誘う、第一歩ってことでしょうか??
○イヤピ
イヤピ探しは基本的に難しかったです。
ジャストフィットを目指さないと低域いなくなるんで、手数はあった方が良いです。
特に付属のSpinfitが合わなかった場合はちょっと大変かもです。
個人的な評価メモ(★MAX5)
解像度:★5.0
定位感:★4.5
音場:狭☆☆☆☆★広
(final Type-E)🥇
低域:★5.0
中低域:★5.0
中域:★5.0
中高域:★5.0
高域:★4.5
1サイズアップで使用。
一番バランスが良くて、低域がしっかり出た。
(SednaEarfit XELASTEC II)🥈
低域:★4.0
中低域:★4.5
中域:★4.5
中高域:★5.0
高域:★5.0
1サイズアップで使用。
Type-Eよりも低域がやや弱め。
ただ耳との距離が近くなるのでより中高域方面が良い。
(Spinfit CP100?)
低域:★4.0
中低域:★4.0
中域:★4.5
中高域:★4.5
高域:★4.0
付属のイヤピ。
バランスよく聴けるけど、↑2つと比べるとやや音の力が弱まる。
付属はこのイヤピのみなので、合わない場合は手持ちから頑張って!
(SednaEarfit CRYSTAL)
低域:★3.5
中低域:★4.0
中域:★4.5
中高域:★4.0
高域:★4.0
左ML、右M。
聴けないことはないけど、付属よりは評価が落ちる感覚。
(KBEAR07)
低域:★4.0
中低域:★4.0
中域:★4.0
中高域:★3.5
高域:★3.5
左M+、右M。
Crystal同様聴けないことはないけど、付属よりは評価が落ちる感覚。
個人的万能イヤピなんだけど、このイヤホンには敗北。
ちなみにこの他にも6種類テストしてますが、使用するには厳しい評価なので割愛してます。
PILGRIMのメリット
◎刺さらない高域、それと中音域~高域が特にきれいなイヤホン
女性ボーカルが特にきれいに聴けるイヤホンですね。
それでいて刺さりに弱い人でも安心して使える点がこのイヤホンの評価ポイントです。
◎高級路線へおいでおいで~してくる。感じられる調整技術力の高さ
素材だけ組み合わせれば良いって世界じゃない音です。
素材一つ一つを上手に調整する能力の高さを体感できます。
高級機メーカーの技術力ですね。
○芸術性の高いデザイン
イヤホンのデザインが非常にかっこいいです。
ポンと買える価格化というとなかなか難しい値段ですけど、所有欲は満たしてくれます。
一方で弱点もあるので後述。
(以下は留意点)
‐-イヤピ探しの難しさ
人それぞれ差が特に大きそうなポイント。
イヤピをたくさん種類揃えてる人には留意点で済むかもしれませんが、イヤピの種類が少なくて追加費用が嵩んだ場合はデメリットになる可能性も。
付属イヤピがSpinfitのみという潔さなのでここで合わないと大変かもしれません。
‐-リケーブルの難しさ
イヤピ同様に難しいのがリケーブル。
Pentaconn Ear端子なのでケーブルとしてはどちらかというと高級路線。
付属ケーブルでも十分だとは思いますが、ケーブル遊びをしようとするとコストが上がる点は留意しておきたい。
PILGRIMのデメリット
△個体差?イヤホン本体右側が緩いかも
もうお一方のレンタルレビューの方と同様なのですが、イヤホン本体右側のPentaconn端子が少々緩く、左側でカチっとなる音が右側ではしませんでした。
抜く力に大差は無いのですが、将来的にやや不安になりました。
ロットによる個体差なのかは現状では不明です。
△デザインは良いけど、汚れや傷が付きやすい
ツヤあり部分のデザイン部分なのですが、仕方がないとは言え汚れや傷が付きやすいです。(マクロ撮影なので微細な傷がより鮮明に見えています)
上に戻って開封時の写真をよく見ても分かるのですけど、最初から小さい傷があります。
使ってる内にも傷は避けられないとは思いますが、かっこいいだけにここが残念ですね。
コーティングするのも良いかもしれません。
まとめ
というわけでいかがでしたでしょうか?
高級機メーカーの抜群の調整能力を体験、体感できるイヤホン
というのを今回のレビューのまとめとさせていただきます。
各ドライバの役割を明確にしてあげて音の調整をしてあげるその制度の高さがとにかく凄いという感想を持ちました。
刺さりを抑えつつも中高域~高域をこれだけ美しく聴かせてくれるのは素材だけじゃなくて中の人の調整能力あってのものだと思ってます。
その技術力の高さ、高級路線の凄さを体験させてくれるイヤホンでした!
日本円で6万円以上するこのイヤホン、所有欲だけじゃなくて音にもしっかり満足できる1本だと感じました。
最後に今回のレビュー品のリンクです。
↑直営店
↑Aliexpress HiFiGoショップ
↑Amazon 販売元がHiFiGoなのをしっかり確認の上ご注文下さい。
高額商品なので今後、詐欺グループに狙われる可能性があります。
今回のプレゼント企画ですが、スケジュールが立て込んでますので次回のレビュー記事との合算企画予定です。
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次回のレビュー記事にて第二弾の応募となり、両方を満たした方が抽選対象となります。
予定としてはTRN ST7とT-EAR Tipsのセットです。
※前回企画は引き続き実施中ですので前回の記事をご参照ください。