こんにちは!
今回はKZ ZVXというイヤホンのレビュー、インプレとなります。
前回LingLongというイヤホンをKZHIFI様から提供を受けましてレビューしたんですけど、実は元々こちらのイヤホンのレビューを行う予定でした。
その時のレビューも良かったら見てください!
ちょうどその時KZさんのショップで在庫が無かったらしく、協議の結果LingLongに変わったのですがせっかくならと思ってこちらのイヤホンを自費購入して今回レビューしてみることにしました。
なお、途中途中で商品のリンクが出ますが当方は各種アフィリエイトプログラムには参加しておりませんのでリンク先から購入しても利益は一切入りません。
・KZというメーカーについて
(前回と同じ紹介です)
KZは中国にあるイヤホンメーカーです。
日本でもAmazonに多数商品が出てますし、中華イヤホンを手にする時に最初の方に必ず聞き、必ず通る道と言っても過言ではないくらいのメーカーです。
▲公式のページです
Knowledge Zenith(知識の頂点)の略がKZみたいです。
とにかく低コストで高品質で音楽が楽しくなるメーカーです。
KZからポタオデ沼にはまった方も多いことでしょう。
・KZの商品を買うには?
日本ではAmazonを利用するのが手っ取り早いです。
※一部商品は中国からの発送になる可能性もある為、日本のAmazonからの購入でも到着に時間を要する可能性もあります。
アリエクスプレスは中国の通販サイトです。
日本からも利用できますが利用方法はアリエクの使い方を検索して十分理解した上で利用してください。
他にも様々なセラーからKZ関連商品は手に入るため、販路が非常に広いのが特徴です。
・KZ ZVXについて
★商品ページはこちら ↓↓
アフィリエイトに参加してませんので直リンです、URLからどうぞ!
こちらはアリエクの公式ショップのリンクとなります。↓
商品の仕様については公式ページにて。
安価な1DDイヤホンですがその実力は!?
箱はこの値段帯のスタンダードな大きさ。
アリエクでの購入でしたが箱の凹みが少なくて助かりますね
最近のアリエクは輸送面でもかなり良くなってる感ありますね。
中身はイヤホン本体、マニュアル(日本語は無し)、ウレタンイヤーピース、3.5mmOFCケーブル(0.75mmQDCタイプの2pin)
ケースはありませんのでケースが欲しい場合は別途用意する必要があります。
イヤホンを多数買ってる方は困ってないとは思いますが必要な方は100円ショップで準備するくらいで良いと思います。
本体にはLR表記があります。
またケーブル側にもQDCタイプの場合は各メーカーLR表記ある事が多いので左右で迷うことはないと思います。
刺す方向だけは気をつけましょう。
付属ケーブルのアップはこちら。
3.5mm端子なので幅広く使えると思いますが、音質に関しては物凄く良いものではないので問題無ければリケーブルを推奨します。
※KZ製品のリケーブルの注意点
カバーが付いてる2pinタイプなんですが、カバーが付いてない2pinも多く存在しています。
ちなみにカバーが付いてない方の主流はピンの口径が0.78mmなんですがこちらの製品は0.75mmでいわゆるQDCというメーカーが使ってる規格なんでQDC2pinとか言われてます。
(呼称について厳密に言うとそれも若干違くて、これはKZタイプCなんかと呼ばれることもあります、ぶっちゃけ規格なんとかしてくれ)
あと、0.78mmの方も刺さりますし問題なく使えますが何度もリケーブルしているとゆるゆるになって0.75mmのケーブルが刺さらなくなったりイヤホン本体にあるのカバー部分が割れたりするリスクがあるのでなるべくQDC端子のケーブルを使いましょう。
それでも使ってるケーブルが合わない、こっちのが良いという場合は自己責任において0.78mmをやむなく使うようにしましょう。
ドールちゃんにも持たせてみました
・KZ ZVXの音質傾向について
▲公式ページの周波数情報です。
〇今回仕様の機材について
3.5mmアンバランス
DAP:Shanling M3X
4.4mmバランス
DAP:FiiO R7
イヤホンのエージングはいつも通り20時間程。
聞いたジャンルはアニソン、J-POP、ロック、演歌、歌謡曲、洋楽、サウンドトラック、オーケストラ。
音源はAmazon Music Unlimited(HD以上)、mora ハイレゾ(FLAC)、CD取り込み(FLAC)
周波数情報にあるように音質はドンシャリ傾向です。
ただ安価なKZ特有の強いドンシャリではなく、弱ドンシャリです。
アンバランスでも付属のケーブルとイヤピで聞きましたが個人的にはバランス派でした。
音場の広さや空間表現は4.4mmバランスの方が優れていたので4.4mm中心に書いていこうと思います。
低域はさすがのKZというか。
重低音も低音もしっかり出ていて音の迫力があります。
ただ低域全般が強過ぎる事はなく、実に聴き心地の良い低域となってます。
同社の同価格帯の低域と比べても強過ぎない絶妙なチューニングがされています。
勿論そっちのが好きって方もいますのでそれが悪いということではありません。
よりフラットな傾向な音が好きな人の入門向けって感じでしょうか。
中域は低域によって主張が消される事もなくしっかり聞こえてきます。
同価格帯の低域が強いイヤホンはここが低域の勢いに巻き込まれてボーカル諸共飲み込まれてしまう事も多いのですがそういう事もなく非常に良いチューニングとなってます。
低域もクリアで良い音ですが、中域も低域に近いほど良い見通しのクリアな音になってます。
女性も男性もボーカルがしっかり聞こえますが個人的に女性ボーカルの方が合いますね。
高域は低中域と比べると音の精度がやや劣る感じに聴こえます。
音としては出てるんですけど低中域と比べると音が荒く、シャリ感が強くて一部の楽器が耳が痛くなる程非常に強く出ることがあります。(ここのバランスだけが勿体ないくらい悪い
金属シェルなので音の響きは良いんですがここが値段的な部分になるのでしょうか。
悪くはないけど良くもない、おおまかに低中高域の3区切りにしてますが高域のみは値段相応かなって感じはします。
音源によってはサ行の他にもタ行が刺さります。
このイヤホンでは男性ボーカルが奥にやや引っ込む感とかやや暗い感じがあるので女性ボーカルのロック系が個人的に合うと思います。
しっとりな歌謡曲や元気なアニソン系とかも良いですね
じゃんじゃん楽器鳴らす系は好きな人には合うけど高域強いのが苦手な人にはきついかもしれません。
シンバル等はシャリシャリが強く出るので合わない音源では無理に使わない方が良いと思います。
SFC時代のレトロゲームの音源にも良く合いましたね!
・おススメのリケーブルとイヤピ
コンセプトとしてはイヤホン本体と近い値段帯で考えてます。
例えばこのイヤホンは3000円程なのでそれに何万円もするケーブルを使うのはややナンセンスに感じますので安価なケーブルとの組み合わせを紹介していこうと思います。
なお、今回は付属品が3.5mmタイプなので完全に同条件での比較ができないという点において点数付けが難しいと判断しましたので単純におススメを書きます。
同じDAPで例えば3.5mm→6.3mmにしてFiiO R7で聴いてもそもそもアンバランスとバランスで違ってしまう点ご了承ください。
また3.5mmのケーブルの手持ちが少ないので今後の課題にします。(3.5mmも含めて検証増やすと時間的にきついかも?
★RedAg4.4mm(QDC) + KBEAR 07
NICEHCKの純銀線であるRedAgとKBEAR 07の組み合わせです。
このイヤホンは全体が金属なのでやや重く、イヤホンの形状もあってイヤピが合わないととことん音が逃げます。
なのでしっかり耳にフィットさせないときついのですがもちもち感が強いイヤピは高いので日本のAmazonで買えてM周辺のサイズが細かくなってるKBEAR07はおススメのイヤピとなってます。
5セット760円という安さも嬉しい点です。
KBEAR 07 ↓
100円引きコード使用をお忘れなく!
RedAgは純銀線を使用した線で中高域を伸びやかにして空間を広げてくれるケーブルなんですけど銅も使ってるので低域を弱めることなく純銀の特性を出してくれます。
銅と銀メッキミックス線とはまた違ったこのケーブルはその安さと音の良さで安価なケーブルの中でもマストな1本と言えるでしょう。
NICEHCK RedAg ↓(※リンク先はアリエクです
★NICEHCK JIALAI JLDT2 4.4mm(QDC) + TRN T-EAR Tips
男性ボーカルを楽しみたい場合はこちらのケーブルがおススメ。
RedAgはややボーカルを遠くにするのですがJLDTは銅線らしく低域を強めて男性ボーカルも近くなります。
JLDT3でも良いんですけど黒のイヤホン本体には黒いケーブルの2の方が良いかもしれません。
女性ボーカルでも迫力もっと欲しくてもっと近くに声を感じたいならこちらのケーブルはおススメです。
NICEHCK JIALAI JLDT2 ↓(※リンク先はアリエクです
日本のAmazonでもこのケーブルあるんですけど選べる規格の選択肢が少ない上に高いですね…
イヤピのTRN T-EAR Tipsは中高域を強めるイヤピです。
JLDT2だと低域が強過ぎるかなと思ったときに安直にこれならバランス取れるだろうと思ったら予想以上にバランス良かったです。
イヤピのサイズが合えば良い選択肢になると思います。
TRN T-EAR Tips ↓
日本のAmasonでも購入可能ですが、アリエクではセール時にこの半額程度で売られてる事もあり、界隈の人はセール時にまとめ買いしてるなんてことも。
おススメの2セットでした!
・他の機材での使用感想
★スマホ×USB DAC
スマホはPOCO F4 GT。
USB-DACはTruthear SHIO。
▲Truthear公式サイトです、SHIOの情報はこちらから。
3.5mm/4.4mm対応のUSB-DACとしては市場で最安値に近い商品です。
ドンシャリ傾向が強くなる感じ。
低域がより強く出て高域がシャリ付く感覚がはっきりと分かります。
でもボーカルも頑張ってるんで音の波に呑まれないのはチューニングが絶妙だからだろうか。
ただ、高域の音が狭くなりシャリシャリする感はさすがに値段が出ちゃう感じです。
ここをキレイに鳴らすにはやはりイヤホンの予算を上げるしかないかなとは思いました。
ちなみにAmazon music UnlimitedでAimerの残響散歌は24bit/96KHzでハイレゾも再生可能。
スマホはドルビーアトモス対応なのでAdoの新世界はドルビーアトモスモードで再生可能。
なのでスマホでもUSB-DAC使用でそれなりの音が楽しめます。
値段が安いイヤホンなので先程おススメしたセットと合わせて安価にDAP環境作れるのを考えればこれでも十分良いとは思います。
純粋にDAP買うと高いですし…
アリエク含めてセール時等利用してお安く揃えるとなると…
KZ ZVX…2200円くらい
NICEHCK RedAg…1700円くらい
KBEAR 07…700円くらい
Truthear SHIO…6000円~7000円くらい
手持ちのスマホが最安約1.2万円くらいでDAP環境に!
・総評
◎特に良かった点
・最安値で2000円ちょっとで買えるイヤホンとしては音のバランスが非常に良い
・低域、低域に近い中域の音が非常に解像度が高くクリアー
〇良かった点
・低域が強くなり過ぎず、ボーカルをしっかり聴かせて殺さないチューニング
・重さは弱点でもあるが全体が金属なので音の響きが良い
・スマホ環境で使うイヤホンとして、値段を考えれば及第点以上
・デフォなだけにウレタンでも音は良いが全体的にシャープさが欠けるのでシャキっと音のメリハリを求めるならシリコンイヤピを推奨
△イマイチと感じた点
・ウレタンのイヤピしか付属してないのは狙いは分かるが攻め過ぎ
・全体が金属シェルで重いのでイヤピのサイズが合わないとズレまくって音が逃げる(ケーブルに変な癖があると余計にはまりにくくなるかも
人それぞれかなと思う点
・シンバル等、金属楽器の高域部分の主張の強さ(個人の耳による、それが良いという人もいます
その他留意点
・ウレタンイヤピがデフォなのでウレタンイヤピのベタベタ感が嫌な人は別途イヤピを用意する必要があるが、メーカーはウレタンイヤピを使用することが魅力として出しているのでシリコンイヤピを使用することはメーカーの狙いから少なからず遠ざかる点は考慮する必要がある
・ウレタンイヤピはシリコンイヤピと比べて衛生面で管理が難しいのでウレタンイヤピを使い続ける場合はストックを用意すること
・0.78mm2pinの使用は可能だけどケーブル側もイヤホン本体側にもリスクが生じるのをお忘れなく
いかがだったでしょうか?
最近の1DDイヤホンってのはこんなに音が表現できるのか?って驚かされます。
低域で暴れ回るKZというイメージがどうしても強いんですけど、そんなイメージを覆す優等生な音作りを感じました。
この値段で筐体を金属だけにする点やウレタンのイヤピのみという冒険をするのもKZらしいというか、研究に余念がありませんね
その部分がまた弱点ともなりかねないのですが、それを通して自分側もこのイヤホンをどう使ってやろうか研究する楽しさがありましたね
最初の一本にも良いんですが、どちらかというと2本目、3本目にこのイヤホンを手に取って自分にとってどの音が好きなのか、方向性を決めるきっかけの1本に良いのではないでしょうか。
★商品ページはこちら ↓↓