ブログでも入院を綴ったりしてますが、目の病気で眼球注射をよくしてます。
よくしてますって言うのがなんとも残念な状況なんですが…(´・ω・`)
かつては失明にまで至るような大病でも現代医学ではそこに至らずになんとか視力維持ができるようになってます。
正式には硝子体注射って言うんですけど、これだと伝わりにくいのでストレートに眼球注射と表記しました。
最近何かと『注射』が話題ですからねぇ。。
筋肉注射くらいで怖がるなよ!ってのが本音ですよ、それくらい一般の人は知らない注射の世界があるんです。
というわけで大体の人はお世話にはなりませんが、眼球注射についてお話ししようかなと。
●眼球に注射をするとはどういうレベルなのか
重度の視力障害が発生する可能性がある人向けの治療法と言えます。
では注射をするというのはどういう状態なのかというと、病気によっては失明もしますし、視野が歪んで見える、霞目が酷い状態を言います。
抗vegf薬と呼ばれる、抗がん剤のような効果のある薬を目に注射することで目の中に生じる脆弱な血管を新生させないようにする薬です。
血管新生は血流が悪いと目が栄養や酸素を補給しようとして本来生じるはずのない血管を作り出してしまうことがあります。
この血管が弱くて脆く、血圧の変化等によって安易に破断します。
これが硝子体出血というもので目の中に血液が溜まって見えにくくなったりその血液が原因で網膜に影響を与えて網膜剥離を起こします。
最悪失明に至ることもありますよ。
その血管新生を起こさない為に抗vegf薬というものが使用されます。
コロナ禍になってモノクローナル抗体という名前を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、この抗vegf薬もそのモノクローナル抗体を使用してます。
●まだ新しい治療法の一つ
この治療法はまだ歴史が浅いです。
とはいえものすごい効果も出していて、現在眼科では網膜光凝固術(いわゆるレーザー治療)、抗vegf薬の硝子体注射、硝子体手術の3本柱によってかなりの失明ケースを抑えられてると言います。
お世話になってる眼科医もここ10年の進歩で失明まで至る患者は減ったと言ってます。
それくらい効果がある新しい治療法の世界なんですが、いずれの治療も非常に高価だというのを付け加えなければなりません。
軽く限度額に到達することも多々なので、入ってる保険組合に必ずある限度額適用認定証を取ってから治療することをおススメします。
窓口の負担が所得に応じて変わるので、その時その時の出費を低く抑えられます。
●眼球への注射は痛いの??
球技をやってた人は分かりますが、ボールが近くを通るときはプロであっても目を瞑ります。
野球でもバックネットの後ろにいる観客がファウルボールに対して目を瞑ったりしてる映像もよく見られます。
安全なのに反射的に目を守ろうとするんですね。
実は人間において目からの情報は生活をする上で8割とか9割の情報を得ていると言われてるくらい重要なんですね。
だから目の注射ってのは聞くだけで恐怖を覚える人が多いかと思います。
ぶっちゃけ痛いか痛くないかというと、痛くないです。
麻酔の目薬を使いますし、針が細い注射針なので刺される瞬間はズンとした軽い鈍痛のようなものが来ますけど場所によってはほとんど感じないこともあります。
それよりも注射前に行う内瞼とか消毒する液体のが痛いです、ヒリヒリします。
●注射をした後の注意点
病院によって説明は違うと思いますけど、共通して言えるのは絶対に水を目に入れてはならないということです。
実は目の中というのは防御機構がありません。
注射をするということは眼球に穴を開けるということですのでそこに水を介して細菌や水道水にも一定数存在してると言われるアメーバが眼球内に侵入すると重篤な結末しか待ってません。
運よく失明を免れても日常生活を行う上で不便な生活を送ることになるでしょう。
必ず水から目を遠ざけないといけません。
大体眼帯をして過ごすことになると思うので大丈夫だとは思いますが。
なので抗生物質入りの目薬を使うことになりますけど、必ず用法用量を守って使わないといけません。
目薬前にはしっかり手を洗って、できれば清浄綿という薬局で売ってるものを使って目薬を使うようにします。
目のかゆみが生じた場合は絶対に手でこすってはいけません。
自己責任で対処するしかないですが、素手では絶対にこすってはいけません。
一晩その状態で過ごしたら眼帯を外して両目生活に戻りますが引き続き目に水を入れないように生活をしつつ、目薬を用法用量を守って使用します。
術後次の日の夜には通常通りお風呂に入ってます、自分は。
●目の異常を放っておくと高い代償を払うことになる
この項目のタイトル通りです。
経済的負担も大きいですし、失明しようものならまともな日常生活を送れなくなります。
片目だけ見えればまだ大丈夫・・・って思ってる人もそれは距離感とか、その目も異常が起きればもう完全失明が待ってるかもしれないという恐怖と闘わなければなりません。
せめてこの手記を見てくれた人が少しでも自分の目を気遣って年に1回でも眼科医で検査してくれることを願います。