先週、キッチンのレールにつまずき、自分でも驚くほどの音を立てて転んだ。

 

つま先が1ミリも上がらない私は、「あーーっ!」と思った瞬間にはもう転ぶ未来しか残されていない。

転倒回避というより、どう着地するかの選択である。

 

尾てい骨だけは守りたい。

そう思った結果、今回は右のお尻で着地した。

 

 

ところが、これがなかなかの衝撃だった。

右脚全体に激痛が走り、その場で2分ほど動けない。

駆けつけた母は眉間に深いシワを寄せ、あまりの驚きにそのシワで文字が書けそうな顔をしていた。

その後、起き上がるのを手伝ってもらい、なんとか復活。

 

もともと右股関節を痛めているので、打ったあとはさらに痛みが増し、歩くのも超スローモーション。

リハビリの先生もセラピストさんも「できるだけ安静にね」と口をそろえるので、最近は何をするにもそろそろ、そろそろ……である。

 

どう着地してどこをぶつけたのか、足の甲や上腕の裏側までじんじん痛い。

湿布を貼る場所も多く、毎日ローテーション中だ。

 

 

実は、まったく同じ転び方をしたのは1年ほど前。

レールに足を引っかけないよう気を付けていたつもりだったけれど、こういうことは気の緩みや、その日の身体の状態で起きてしまう。

 

一番怖いのは真後ろに倒れて頭を打つこと。

これは本当に避けたい。

以前はメガネまで吹っ飛んでいて、なかなか恐ろしい光景だった。

 

 

筋肉が萎縮しているというのは、こういうことなのだなあと改めて実感する。

以前、お店の中で突然転んで周りの方を驚かせてしまったこともあったので、やはり車椅子は安全だと思う。

 

家の中では摺り足でしか進めないけれど、それでも何とか自分の足で歩けることはありがたい。

 

 

 

そんなわけで、今は安静第一。

 

安静にするなら、やっぱり読書かなと思っている。

 

最近は自分の中でアート小説ブームが到来中。

印象派画家たちの展覧会が全国で開催されている影響もあるのかもしれない。

読んでいると、絵画の世界に入り込んだような気分になれるのが楽しい。

 

 

病院の待ち時間には、さらっと読める薄めの文庫本が欠かせない。

 

 

一方で単行本は私にとってなかなかの重量級。

そこで寝室でも読書しやすいようにサイドテーブルを購入した。

 

ソファやベッドの下に脚が入る移動式タイプで、高さ調節もできる。

しかも天板の形がなかなか好み。

 

 

安静生活にも小さな楽しみは必要だ。

しばらくは無理をせず、本の世界を旅しながら回復を待とうと思う。