2001年10月、私はある事業立上に際し、サイバーエージェントに入社しました。


その事業こそが「ライフマイル」です。



私は受託ではなく、事業、自ら稼ぐ方法を学ぶべく、
上京、サイバーエージェントに入社しました。


私が入社した時点で、6ヵ月程を掛け開発したシステムがありましたが、
会員が1万人も満たない状態でシステムダウンが相次いでいました。


新規事業で、追加投資は難しい状況でもあり、
結果、私ひとりでライフマイルのシステムを2週間、不眠不休で作り直しました。


そんな短期間で、できるかできないか、わかりませんでしたが、
少なくとも現状維持では何もなくなることが見えていたため、
それであればと、覚悟を決め、前のめりになった瞬間でした。
この瞬間が一番自らを前進させました。


そこからシステムはもちろん、
マーケティング、プロモーション、アフィリエイト、コンテンツ、営業等
様々な事業設計、事業運営のノウハウを吸収、自ら生み出していきました。



私個人としてみれば、決して順調なことばかりではありませんでした。
当時22歳で参画した私は若く、上京したばかりということもあり、
社会人として学ぶべきことが多くありました。


また事業戦略として正しくとも、経営戦略、会社の方向性と合致しないことから、
自ら描く事業構想との衝突も多くありました。


振り返れば、自らの目線の小ささであり、
市場トレンドを考えるに間違っていないながらも

説明不足・調整だった部分も多かったと思います。

その間、たくさんの悔しい想い、不甲斐無さを感じていました。



ライフマイル立ち上げから10年、現在当社で実現している
ポイント交換事業、クラウドソーシング事業、プラットフォーム事業、リサーチ事業、
そして、今後事業化していくソーシャルプロジェクト、
これらは全てこの時代の構想であり、それらを実現するためにリアルワールドを創業しました。



私はポイント事業の可能性を誰よりも信じているといっても過言ではありません。


その中でライフマイルは我が子のようなものであり、私自身の原点でもある。



今回、原点である事業が当社事業となり、
10年越しで自らが経営者となって当時の構想を実現できる。



この10年間、たくさんの壁とぶち当たり、自分の限界と何度も向き合ってきましたが、
やり続けて本当に良かったと、心から思っています。



今回、事業譲渡についてお声がけいただいたサイバーエージェント様には深く感謝しています。

私の中では初期にお話しをいただいた時点で、条件云々関係なく受けることを決意していました。

買収金額については非公開とさせていただきますが、

直近の収益状況をもととした適正価格での譲受であり、

震災後の影響を考慮すると、当社としてリスクを取った決断となっています。



ライフマイルのこれまでの10年、この事業には数百人という人が関わり、

多くの汗と涙によって事業継承されています。
今回、私はこの事業に関わったひとりひとりの想いも含め

全てを引き継ぎこの事業を大き成長させていく心構え、覚悟を持っています。



10年分の想いを込めて。