野狐禅RRPGのブログ
『玄沙師備』


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【第88則 玄沙接物利生】


 垂示に云う、


 初心者向けの方便は、どれも決まった型を打ち砕くものである。


 道理に深く立ち入って論ずるには、自由自在に動き回れるためのものでなければならない。


 相手の核心をずばり突いて、金の錠前とその奥のカンヌキを撃破した上で、法令を守りながら、きれいさっぱりと片付ける。


 さて、入り組んだところはどこにあるか?


 真理を見抜く目を持つ者は、取り上げてみなさい。


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 【本則】


 玄沙が大衆に説法した。


 「各地の長老方はみな、衆生を導き、利を与えよと言う。


 もし三種の病人が来るのに出会ったら、どう教化したらいいのか?


 盲者には、鎚を手にして払子を立てたとしても、彼には見えない。

 

 聾者には、言葉を尽くして論じても、彼には聞こえない。


 唖者には、しゃべらせたとしても、彼はしゃべれない。


 どのように教化するのか?


 もし彼らを教化できないとしたら、仏法には霊験がないことになるぞ」


*


 僧は、雲門に教えを乞うた。


 雲門が言った、


「礼拝しなさい」。


 僧は礼拝して立ち上がった。


 雲門は挂杖で突こうとすると、僧は後退した。


 雲門が言った、


「お前は、盲者ではない」。


 次に雲門は言った、


「近寄りなさい」。


 僧が近づくと、雲門が言った、


「お前は、聾者ではない」。


 さらに、雲門が言った、


「解ったか?」。


 僧が言った、


「解りません」。


 すると雲門、


「お前は、唖者ではない」。


 僧はここで、はっと悟った。


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 【頌】


盲聾瘖唖、

査絶機宣。

天上天下、

堪笑、堪悲。

離婁不辯正色、

師曠豈識玄糸。

争如独坐虚窓下、

葉落花開自有時。

復云、還会也無、

無孔鉄槌。


*


 頌って云う、


 盲や聾や唖には、


 対応する手段がない。


 しかし、天地のあらゆるところで、


 盲であっても、盲でないかもしれない。


 盲でなくても、盲であるかもしれない。


 視力が優れているからといって、正しい色が判別できるわけではない。


 張力が優れているからといって、奥深い調べがわかるのだろうか?


 音も色も形もない窓辺に一人坐ると、


 季節に合わせて、葉が落ちて、花が咲く。


 自分とは関係がないけれど、こちらの方がましだ。


 雪竇はさらに言う。


 「この意味がわかるだろうか? 穴がなくて棒を挿せないハンマーだ」



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【公案の解答例】

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